第二章
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ある。
「喧嘩沙汰も多かったんだ」
「それで、ですか」
「五人位の木刀持った連中とやり合ったりな」
「そんなこともですか」
「あったしな、狂犬とかドス持ったゴロツキもいたな」
「そんな連中と比べたらですか」
「幽霊でもな」
それでもというのだ。
「正直な」
「怖くないですか」
「身体があるかないかだろ」
「あるかないか?」
「ああ、人間と幽霊の違いはな」
それこそというのだ。
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