第三章
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「けれどね」
「海には行けるのね」
「東京にいてもね」
「そうなのね、じゃあ」
「それじゃあ?」
「今日はここでね」
東京タワーの水族館、まさにこの場所でだ。
「楽しみましょう、青い海を」
「そうしようね」
「まさか東京に水族館があるなんて思わなかったけれど」
「結構あるよ、それに泳ぎたいならね」
「そうしたプールね」
「うん、リゾート地みたいなね」
そうした設備になっている、だ。ジャングルを模している温水プールだ。
「そうした場所もあるし」
「そこで晴れたお空も楽しめるわね」
「そこにも行く?」
「ええ、晴れたお空が観られるなら」
こっちは正直諦めていたけれどだ。
「そうしましょう」
「じゃあ水族館の次はね」
「プールね」
「そこに行こう、今の東京は確かに晴れ渡った空も暖かい空気も青い海もないけれど」
「そうしたものを楽しめるのね」
「そうした街だからね、それじゃあね」
「次はプールね」
彼に笑って応えた。
「そこに行くのね」
「そうしようか」
「ええ、水着やタオルはプールで買って」
今は持っていないけれどそうすればよかった、こうしたことは全く考えていなかったけれどそれだけで済んだ。
「それじゃあね」
「プールでね」
「あそこも青い海があるし」
温水プールでもイメージはそちらだ、そう思うとこちらも楽しい。
「晴れた空もあるし暖かい空気もあって」
「南洋みたいなね」
「じゃあね」
「次はプールに行こう、水族館を楽しんで」
「二人でそうしましょう」
私は自分でもわかる位明るい笑顔で彼に応えた、そうしてだった。
二人で東京タワーの中にある青い海を楽しんで今度は東京の中にあるバカンス地に行ってそこでも青い海そして念願の晴れた空と暖かい空気も楽しんだ。今は忙しくて東京から離れることは出来ない、けれどだった。
私はこの日どれも十分過ぎるまで楽しんだ、それでお部屋に帰ったから彼と一緒に私が作った晩御飯を食べながら話した。
「最高だったわ、今日は」
「青い海楽しめたね」
「晴れたお空も暖かい空気もね」
その全てをだ。
「本当に最高だったわ」
「だから晩御飯もだね」
「これにしたの」
ボンゴレのスパゲティを食べつつ彼に答えた、もう一品あるけれどこちらはシーフードサラダだ。そしてお酒は白ワインだ。
「海だから」
「成程ね」
「デザートはアイスとパイナップルよ」
「トロピカルドリンクもあるかな」
「あるわよ、じゃあ今日は最後までね」
寝るまでだ、お風呂に入って二人でベッドに入るまで。
「それまでね」
「青い海も他のものもだね」
「楽しんでそうしてね」
彼に笑顔で言葉を返した。
「そのうえで」
「一日を終わろうね」
「そうしましょ
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