175部分:第十二話 朝まだきにその一
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手は誰なのか。そして」
「そして?」
「そしてといいますと」
「御自身のことも」
王自身もだというのだ。それもわかっていないというのだ。
さらにだ。皇后は見る。さらにだった。
「ワーグナー氏の芸術が傍にありたいと思っていたがそれは適えられなくなった」
「大変なことになりますか」
「それが」
「それを避けるのは難しいです」
見ているものを。そのまま話す。
「最早」
「左様ですか」
「バイエルンは選択を誤りましたか」
「では」
「はい、願わくば」
皇后の声が悲しいものになっていた。そのうえでの言葉だった。
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