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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【魔法先生ネギま!】編
245 別荘≠ナの修業
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マルチタスク)が出来る。故にふと思ったのだ。それなら、魔法の射手≠フ射出方向の振り分けも出来るのではないか>氛氓ニ。

そしてその思い付きはご覧の通り成功。エヴァンジェリンが驚いていた事から、意外な事に俺のオリジナルなのかもしれない。

(さて──っ)


――ジリリリリリリリリ!!


「……時間か」

「ああ、ここまでだな」

「アーア、今日モ斬リソコナッタカ」

今度は俺のターン≠ニばかりに、チャチャゼロをこの戦場から今度こそ放逐しようとしたが、そんな俺の出鼻は、どこからともなく聞こえてきたけたたましいアラームに挫かれる。模擬戦開始から30分。模擬戦の終わりがやってきたのだ。

「さて、漸く私相手に30分保つようになってきたわけだが…」

「まぁな」

エヴァンジェリンが断罪の剣≠解くのを確認すると、俺もそれに(なら)う。すると、直ぐ先の模擬戦の寸評が始まる。

「魔法の射手≠フ威力、展開速度、数──そのどれもが私から見てもかなりのものだと太鼓判を()そう。詠唱アリ≠ネら私やナギクラスでも十分に喰い下がれるだろうさ」

「……あー、やっぱり気付かれてたか無詠唱縛り=v

「ふん、当然だ」

「俺モ気付イテタゼ」

そもそも、2対1≠ニ云う手前呑気に詠唱なんかしている暇なんてあまり無いのだが、先の模擬戦に()いては特に、使う魔法を無詠唱に限る──無詠唱縛り≠ネるものを自分に課していた。

「それにしても、最強(モノホン)<Nラスとか意外と高評価だな」

「ナギの百倍以上の魔力容量(キャパシティ)=Aその気になればあの筋肉馬鹿(ラカン)へ迫れる練気∞>氛氓アの二点だけでも誰もが私と同じ評価を下すだろう。……しかもそこに“咸卦法”が加わるのだ、実際≠ヘ上方修正されるだろうな」

「……何か出来たんだよな、“咸卦法”」

「言っておくが、タカミチは私の別荘≠使って数年掛けて“咸卦法”を完成させたんだぞ? ……それを十数秒でそれなりの練度の咸卦の氣≠練ってみせるとは…」

エヴァンジェリンには「タカミチの前では“咸卦法”は控えてやれ。タカミチを泣かせたくなかったらな」と更に言い含められる。

そしてあっという間に別荘≠ナの修業も最後の日がやってくるのであった。

SIDE END
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