第九話
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回避、その際カイムに向けて導力銃を撃つもなんとカイムはそれを読んでいたかのように首を横に傾けることでかわしサラに向けて横薙ぎで刀を振るう。
流石にこれはかわすのは無理と判断しブレードで受けるも力では敵わず吹っ飛ばされ、空中で一回転し着地した。
「全く相変わらずとんでもないわね、特にあの至近距離の導力銃をかわすなんてホント化け物染みた直感だこと。」
「俺としては試験にも関わらずあんな危険な事をするアンタに驚いたがな。」
一言二言かわすと再び二人は戦闘に戻る。
今度は二人とも高速で相手に接近、このままぶつかるかと思いきやその少し前でサラが電撃を纏い掻き消える。
結果カイムの刀は空振りに終わり、サラはそのまま時に導力銃で射撃を行いながらカイムの周囲を常人では見切れない速度で動き回った。
「(対応できはするがその時の手もあるだろう)ならばっ!」
そう呟きカイムは射撃の合間に刀を縦に構え目を瞑り集中、それと共にプレッシャーが周囲に、離れていたZ組メンバーにも分かるほどに撒き散らされていった。
「な、なんだこの息苦しさは!?」
「カイムが剣を構えたと同時に……!」
「何か仕掛ける気だね……!」
Z組メンバーがカイムが何かをするという事を感じられるということは当然サラも同じ、動く速度を更に上げ導力銃を射撃した後斬りかかる。
弾丸とサラが迫る中、カイムは目を開きそれと同時に刀が炎を纏う。
そして炎を纏った刀を回転しながら振るった。
「鬼炎斬!!!」
それは嘗てカイムと共に腕を磨いた剣士の技、兄のように慕い目標として何度も勝負を挑みその中でその身に受け常人よりも高い学習能力で本人には至らないまでも会得したものである。
「ちょっ、きゃーーーーーっっっっ!!!」
炎を纏った今まで以上の威力の斬撃が弾丸をかき消しサラを襲い吹き飛ばした。
ブレードで受けこそしたもの先程以上の衝撃はサラに体勢を直す事を許されずそのまま地面に落ちてしまい、サラは意識を手放した。
「俺の勝ちでいいな?」
「……え、あ、ああ……。」
愕然とするリィンに確認を取ると少し遅れながら答えた。
Z組メンバーの方を見ると全員がリィンと同じ反応をしており、やり過ぎたかと反省しながらサラを起こしにいった。
「アンタねえ、もう少し加減しなさいよね。まだ体が痛いんだけど。」
「ちゃんと加減はした。そもそも刀ではなく剣で放つ技だから威力は更に落ちているぞ。」
「そんなおっそろしいもんかましてくれた訳!?……今晩一杯付き合いなさいよ?」
「まあやり過ぎたのは否めんか、分かったよ。」
「全く……さて、みんなお待
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