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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第68話(2章終了)
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「ああ……また会おう!」

「どうかお元気で………!」

「またいつか必ず会おうね………!」
ケンとナナの別れの言葉にクルト達はそれぞれ力強く頷いて答えた。


「リィン。エレボニアとメンフィル・クロスベル連合の関係の問題でお互いに大変だろうけど、内戦やクロスベル動乱の時のように俺達にもできる事は必ずあるはずだ。碧の大樹の時のようにいつかそれぞれが協力する時が来ると思っている。」

「その時が来たら今度はZ組や特務部隊の人達と一緒に頑張りましょうね!」

「ああ………っ!」
ロイドとエステルの言葉にリィンは力強く頷き、そしてロイド、エステル、リィンの三人は未来への約束の印を示すかのようにそれぞれの拳を打ち合わせた。


〜クロスベル某所〜

第U分校の面々を乗せたデアフリンガー号がリーヴスへと帰還して行く様子を万が一リィン達に見つからないようにサフィー達は見守っていた。

「行ったか………先月の”特別演習”同様、今回の”特別演習”も僕達の世界とは異なる”結果”になったな………」

「はい。”劫焔のマクバーンと蒼の騎神の撃破”に加えて本来”劫焔”によって破棄される予定だった”神機の回収”、ですね。」

「フフ、それとクロスベル双皇帝による”結社”と”地精”に対する”宣戦布告”もですわね♪」

「しかも帝都を含めたクロスベルの領土に潜入していたエレボニアの諜報関係者達を全員一斉検挙した上、その人達の救出に来たクレア教官達を”返り討ち”にした挙句クレア教官達にオズボーン宰相に対する”宣戦布告”の伝言役として見逃すとか、無茶苦茶よ………ううっ、皇帝が二人ともオズボーン宰相のように野心がある上好戦的な性格だから、この世界のクロスベルは別の意味で心配になってくるわね………」
ザムザ達と共にリーヴスへと帰還して行くデアフリンガー号を見守っていたサフィーは疲れた表情で溜息を吐いた。

「そうでしょうか………?確かに二人を含めた”六銃士”達のクロスベルでの活躍を聞く限り彼らもオズボーン宰相のような強烈な”野心”がある事は見受けられましたが、少なくてもあのお二人から感じられる印象はオズボーン宰相とは全く異なるように思いますが。」

「それについては僕も同感だ。昨日の”道化師”達と対峙した陛下達の言動からして、僕は陛下達はクロスベルの民達を思って”怒り”を見せている事やクロスベルの”守護者”のように見えたな。」

「フフ、少なくてもサフィーさんにとっては私達の世界のクロスベルの統治者である”総督閣下”よりはよほど素晴らしい為政者なのだと、私も思いましたわよ?

「………………それはわかっているわよ。あの人達はあたしやロイド先輩達のようにクロスベルの事を本当に大切にして
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