第68話(2章終了)
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リーゼアリアを見つめた。
「ええ………心配をかけてしまって本当にごめんなさい。もう、あんな無茶は2度としないつもりよ。」
「フフ、それはそれとして。――――エリゼさんが先輩を許したという事は、教官の新たな伴侶の最有力候補はエリゼさん公認であるアリア先輩という事なのでしょうか♪」
「ミュ、ミュゼ!?」
「フフ、でもそれについてはわたくしも気になっていたわ。―――ちなみにリーゼアリアの次の候補はリーゼロッテかしら♪」
「お義姉様まで………アリアはともかく、わたくしはリィンさんとそれ程親しくありませんわよ。」
ミュゼのからかいに対してリーゼアリアが驚いている中ミュゼに悪乗りするかのようにアルフィンにからかわれたリーゼロッテ皇女は困った表情で答えた。
「………そう仰っている割には今年の夏至祭のパーティで兄様が殿下をダンスに誘ってくるかどうかを気にしているようだと、以前のリーアの手紙に書いてありましたが。」
「あ、それについてはわたくしがリーゼロッテから貰っている手紙にも書いてあったわ。」
「あらあら………ふふっ、という事は、将来”私達”が全員揃って、リィン教官の伴侶になる日が来るかもしれませんわね♪」
静かな表情で呟いたエリゼに続くようにある事を思い出してその内容を口にしたアルフィンの話を聞いたミュゼは意味ありげな笑みを浮かべてリーゼロッテ皇女とリーゼアリアを見つめ、ミュゼの発言にエリゼ達はそれぞれ冷や汗をかいた。
「もう、この娘はまたそんな事を言って………」
「というかさりげなく自分まで含めようとするなんて、貴女のそういう所は第U分校に行っても相変わらずのようね………」
ミュゼの発言にリーゼアリアとリーゼロッテ皇女はそれぞれ呆れた表情で溜息を吐き
(フフ、後でゲルドさんに以前ゲルドさんが視た未来にリーゼロッテ達もわたくし達と一緒にいたのかどうかを、訊ねてみるべきかしら?)
(………その必要はないわ。兄様のこどだから、どうせ私や貴女の予想通り――――いえ、”それ以上の結果”になる事はゲルドさんの予知能力に頼らなくても目に見えているわ………)
苦笑しながら小声で訊ねてきたアルフィンに対してエリゼは疲れた表情で呟いた後ジト目でリィンを見つめた。
「………………そう。もしかしてセリカをクロスベル――――いえ、ゼムリア大陸に再び呼び寄せた”真の理由”はセリカの―――――アストライアお姉様の”焔”で”終焉”を浄化させる為かしら?」
ヴァイス達から並行世界のユウナ達からもたらされた情報を伝えられたアイドスは重々しい様子を纏って呟いた後ある事をヴァイス達に確認した。
「ああ。念の為に確認するが、かつて”影の国”でシルフィエッタ皇妃達の”試練”の際に
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