第68話(2章終了)
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後憐みの目でユウナを見つめ、ロイド達の様子にキーアは無邪気な様子で首を傾げた。
「ア、アハハ……確かに分校長を始めとした教官達の一部は無茶苦茶な人達で、授業も大変ですけど、第U分校に留学した事は結果的によかったと思っています!」
「………そうか。第U分校で色々と経験して見違えたユウナが、今度こそ俺達の後輩としてクロスベルに帰って来る日を楽しみに待っている。」
第U分校に入学したユウナが成長している様子に静かな笑みを浮かべたロイドは笑顔を浮かべてユウナを見つめ
「あ…………――――はいっ!」
ロイドの応援の言葉に一瞬呆けたユウナは嬉しそうな表情を浮かべて力強く頷いた。
「ユウナ、とても嬉しそうね………」
「まあ、ずっと目標にしていた人達に今までの成果を認めてもらったから、嬉しいんだろうな。」
「………なるほど。先月の演習でのリィン教官達への助太刀を教官達から称賛してもらったクルトさんが言うと、真実味がありますね。」
ユウナの様子を微笑ましそうに見守っているゲルドの感想に続くように呟いたクルトの推測を聞いたアルティナは納得した様子で呟いた。
「ぐっ………別に僕は彼女のように”嬉しい”って訳じゃ………というか、そもそもあの時は君やユウナも僕と同じ理由で助太刀に向かったのだから、君だけは僕の事は言えないんじゃないのか?」
「………さて、何のことやら。」
「クスクス………」
自分の指摘に唸り声を上げた後反論してきたクルトの指摘に対してアルティナはクルトから視線を逸らして答えを誤魔化し、二人の様子をゲルドは微笑ましそうに見守っていた。
「お姉様………くれぐれも、お姉様もそうですがお兄様も無茶はしないようにお気をつけください。」
「フウ………その”無茶”をやらかした貴女にだけは言われる筋合いはないと思うのだけど………」
「うっ。そ、それは………」
エリゼを心配したリーゼアリアだったが、呆れた表情で溜息を吐いた後ジト目で見つめて呟いたエリゼの言葉に反論ができず、気まずそうな表情で答えを濁し
「もう、エリゼったらまだ根に持っているなんて、いつもの貴女らしくないわよ?」
「フフ、先輩はエリゼさんにとって大切な”妹”なのですから、”根に持つ”というよりも”過保護”なので、そのような態度をとっておられるのではないでしょうか♪」
「………アリアをそそのかした張本人である貴女がそれを言う?全く………エリゼさんの仰る通りあんな無茶はもう2度としないでよ?貴女がオルキスタワーからいなくなった時は本当に心配したんだから………」
二人の様子を呆れた様子で見守っているアルフィンに笑顔を浮かべて指摘するミュゼにジト目で指摘したリーゼロッテ皇女は真剣な表情で
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