第68話(2章終了)
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…」
「………そうか。」
アリサの決意を知ったシャロンは心配そうな表情でアリサを見つめ、リィンは静かな表情で見守っていた。
「ふふ、心配しないで。これでも開発部を背負う室長だから。―――お互い頑張りましょう。Z組や特務部隊にしかできないやり方で。それがあの”約束”を果たすことにも繋がるでしょうから。」
「アリサ………そうだな。」
「はい………!」
「ああ、踏ん張り所だろう!」
アリサの言葉にリィン達はそれぞれ頷き
「ハハ………――――今後、どこまで君達の力になれるかどうかわからないが………私は私で、できるかぎりの悪あがきをさせてもらうつもりだ。それからありがとう。演奏家オリビエ・レンハイムの我儘に付き合ってくれて。」
リィン達の様子を黙って見守っていたオリヴァルト皇子は感謝の言葉を述べた後ウインクをした。
「こちらこそ………本当に助かりました。」
「殿下が立ち上げてくださった”Z組”という枠組み――」
「私達ならではの形で続けさせて頂こうと思います。」
「そうか………今後も楽しみにさせてもらおう。」
(というか、”演奏家オリビエ・レンハイム”って………”三帝国交流会”に参加しておきながら、またスチャラカ演奏家をやっていたのね………やっぱりミュラーさんが見張れなくなった影響で、前より悪化しているじゃない。)
(ハハ………どんな状況に陥っても相変わらずなのは、オリビエさんらしいけどね。)
「………ハッ………」
リィン達とオリヴァルト皇子の会話を見守っていたエステルはジト目でオリヴァルト皇子を見つめ、ヨシュアは苦笑し、リィン達と談笑しているヨシュアの様子を厳しい表情で睨んでいたアッシュは鼻を鳴らしてその場から離れた。
「えへへ、まさか演習地でツーヤちゃんに続いてミントちゃん達にも会えるなんて、これもエイドスさんのお導きかな?」
「ふふっ、エイドス様の事ですから今のティータさんの言葉を聞けば全力で否定なさるでしょうね。」
「うふふ、空の女神の性格を知っているレン達からすればその様子が目に思い浮かぶわね♪」
「ア、アハハ……―――サザ―ラントの件はミント達も後で聞いたよ。ミントもママ達と一緒にサラさん達のお手伝いをしたかったのだけど、ティータちゃん達も知っているようにミント達のエレボニアへの入国は認められなかったんだよね………そのせいで、ティータちゃんやツーヤちゃん達と一緒にパパの故郷のお墓参りもできなかったし………」
嬉しそうな表情をしているティータの言葉に微笑みながら答えたセレーネの推測と小悪魔な笑みを浮かべたレンの推測に苦笑したミントは残念そうな表情を浮かべた。
「ミント
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