第68話(2章終了)
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いて苦笑しながら呟いた。
「えっと………エステルさんはセリカさん達とはどういった関係なんでしょうか?」
「随分と連中の事を知っているようだけど………もしかして例の”リベールの異変”を解決した仲間なのかしら?」
「ううん、セリカ達と出会ったのは”影の国”って所よ。」
「”影の国”って確かオリヴァルト皇子殿下やレン皇女殿下達が巻き込まれたっていう………」
「”リベールの異変”の半年後に異変に深い関わりがある人物たちのみが巻き込まれた古代遺物の事件ですわね。」
エマとセリーヌの疑問に答えたエステルの説明を聞いて心当たりを思い出したアリサは目を丸くし、シャロンは静かな表情で呟いた。
「まあ、正確に言えば巻き込まれたのは僕達と僕達と関わりのある人物だったけどね。ちなみにアイドスさんとフェミリンスもその”影の国”に巻き込まれて、エステルはその事件の最中にフェミリンスにフェミリンス自身が力を貸す”契約者”として認められてフェミリンスと”契約”したんだ。」
「へ………って事はあちらのフェミリンスさんという女性も異種族の方なんですか?」
ヨシュアの説明を聞いてあることに気づいたマキアスはアイドスを始めとしたリィンと契約している異種族達やヴァイス達と何らかの会話をしているフェミリンスに視線を向けた。
「うん、フェミリンスはアイドスさんと同じ世界―――”ディル=リフィーナ”の”女神”よ。」
そしてエステルの答えを聞いたアリサ達はそれぞれ石化したかのように固まり
「め、”女神”って、………リィンはあまり驚いていないようだけど、フェミリンスさんの事も知っていたの?」
「ああ。けど最初知った時は心の底から驚いたよ、――――メンフィルの”本国”がある大陸――――レスペレント地方では伝説の存在であるあの”姫神フェミリンス”が一人の人間の為だけに力を貸していたんだからな。」
「アイドスと婚約している君だけはエステルさんの事は言えないと思うぞ………」
「全くよね。おまけに七大罪の魔王の一柱に竜の姫君、覇王と聖女の娘に精霊王にまで寵愛されているなんて、アンタみたいな”規格外”の起動者は、間違いなく歴代初よ。」
表情を引き攣らせながらフェミリンスを見つめた後に問いかけたアリサの疑問に答えたリィンの答えを聞き、マキアスと共に呆れたセリーヌはジト目でリィンを見つめた。
「フフ、何だか………あっという間だったわね。」
「ああ……でも、またすぐに会えるさ。アリサも数日ほどクロスベルに残るんだったか。」
「ええ、帰りは一応、母様と一緒に戻ろうと思ってる。列車砲に巨大軍需要工場………問い質したいことも多いから。」
「お嬢様……
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