第68話(2章終了)
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いる人達で、悪い人達じゃないって事は。でも、やる事為すこと全てが非常識で滅茶苦茶過ぎよ………」
サフィーの言葉に首を傾げて呟いたルディの意見にザムザは静かな表情で頷き、ミューズの指摘に複雑そうな表情で同意したサフィーは帝都へと視線を向けた後疲れた表情で肩を落とした。
「まあ、それを言えばそもそもこの世界のリィン教官の事情を含めたあらゆる事柄が非常識かつ滅茶苦茶な状況ですが。」
「――――」
サフィーの意見に続くようにルディはジト目で呟き、ルディの意見に同意するかのように突如現れたクラウ=ソラスは機械音を出し、それを見たザムザ達は冷や汗をかいた。
「コホン。それはともかく………この後はミシェルさんの配慮であの”劫焔”を滅した異世界の魔剣士―――――セリカ卿達との顔合わせ兼模擬戦なのだから、今のうちにウォーミングアップをすませておこう。」
「ううっ………結社最高の”執行者”や”騎神”を生身であんなアッサリ倒すような人達と今から模擬戦だなんて、気が滅入るわ………」
「”六銃士”やクロスベル軍関係者の上層部達との模擬戦と同等――――いえ、それ以上に蹂躙される事は目に見えていますものね。」
「フフ、ですがこれもこちらの世界の”黒キ星杯”での激闘、そして私達の世界に戻った時に備えた修行の一環なのですから、泣き言を言う訳にはいかないかと。」
ザムザの言葉にサフィーとルディが疲れた表情で答えている中ミューズは苦笑した後静かな笑みを浮かべて答えた。
「………そうね。それじゃあそろそろ、行きましょう!」
「ああ!」
「はい!」
そしてサフィー達はその場から去っていった。
こうして………様々なトラブルに巻き込まれつつも無事2回目の”特別演習”を終えた第U分校は様々な立場の多くの者達に見送られ、リーヴスへと帰還した。
なお、クロスベルと遊撃士協会の共同作戦によって虜囚の身となった情報局や鉄道憲兵隊はレクター少佐の交渉によって、解放されてエレボニアに送還されたが、その代償にエレボニアは多額の身代金をクロスベルに支払う事になった上、更にはクロスベルが用意したクロスベルに潜伏していたエレボニアの諜報関係者がクロスベルについての情報を何らかの方法で、他者に教えれば即死する呪いがかかる魔術契約書にサインする事になってしまい、その結果クロスベルに潜伏していたエレボニアの諜報関係者達の労力は無意味と化した。
また、かつての”西ゼムリア通商会議”のようにクロスベルに徹底的に嵌められた事を思い知らされた上、”宣戦布告”までされたオズボーン宰相は内心クロスベルに対する怒りや屈辱を抱えながらも顔に出すことはなく、不敵な笑みを浮かべて笑いながら帝都クロスベル方面を見つめて
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