暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第33話:一旦改革は任せて??調査旅行に行きましょう!!
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
心配しないで下さい。」

「兄様、行ってらっしゃい。大人しく待っていますから、お土産忘れないでね。」

「解ったよ。また珍しい物を探してくるからね。父上や母上の言うことを良く聞いて楽しみに待っているんだよ。」

「はい!!」

 そして、『ヴァルファーレ』に乗り込んで、いざ出発です。
 訓練場には屋敷の執事やメイドさん達や『事務局』のゾフィーさん達も見送りに来てくれています。みんなに手を振って『ヴァルファーレ』に合図しました。
 『ヴァルファーレ』の大きな羽根が羽ばたくと、まるで重力がないかの様にふわりと浮き上がります。はじめは、足に着けたモッコのロープが張るまでゆっくり上昇し、モッコが地面を離れると、少しずつ加速しながら上昇を続けます。大体20メール位まで上がった所で、南に向けて上昇しながらの飛行に入りました。少し振り返って手を振ると、訓練場のみんなも手を振ってくれたのが見えましたが、それもすぐに見えなくなりました。
 やがて、いつも通りに高度5000メールまで上昇し、時速800〜900リーグの速度で水平飛行に入ります。時々下を雲が流れていきますが、概ね快晴で順調に飛行を続けることになります

 一時間位経って、ガリアの東側の国境からさらに東に10リーグ付近を飛んでいます。ここで一度降下して、前に目を付けていた中継地候補に着陸しました。ここは、ガリアの国境から少し離れていることもあって、周囲10リーグに人気がありません。小高い丘の様になっていて余り高い木も生えていないので、中継地に良いと思います。『ヴァルファーレ』にも幻獣などが近くにいないことを確認して貰い、目印を設置しました。
 この後、最初に調査旅行に来た時に立ち寄った海岸まで移動して、そこにも目印を設置し、さらに海岸線を東に飛んで、はじめの中継点とエルフの集落との経路下に、もう一つ目印を設置しました。
 人の来ない場所で、幻獣も近くに生息していない所としてはこれ位になりますか。後は、ベースキャンプと果樹園の候補地に目印を設置すれば良いので、此方はエルフの集落に行ってからで良いでしょう。
 その後は寄り道することもなく、エルフの集落に向かいました。

 結局3ヶ所寄り道をしましたが、3時間も掛からずに第一目的地のエルフの集落に着くことが出来ました。
 風竜に乗ったエルフの戦士に挨拶をして、草原に着陸します。すぐにモッコのロープを外して『ヴァルファーレ』に自由にして休んでいる様に言うと、荷物をレビテーションで浮かべて集落の中に持って行きます。すっかり勝手知ったる集落の中を歩いて、アルメリアさんの家まで来ると、ドアをノックしました。すぐにドアが開けられ、アルメリアさんが顔を出します。

「はい。どなた?って、アルバートか。久しぶりだな。元気だったか?」

「こ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ