ネモ
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成長していくお前を見ていたら、そんなことはどうでもよくなった」
魔王様は、最初からお前の素質を見抜いていたのかもしれん、と彼は言う。
私は、最初から彼を誤解していた。
この時、分かったことだった。
彼は、厳しく、真面目で、不器用で、そして、誠実な人なのだ。
もし、彼が私を本当に恨んでいたとしても、私怨で訓練を厳しくするような、陰湿な真似は、絶対しないであろう。
あの翌日以降も、いつものように訓練の日々は過ぎていった。
あんなことがあっても、彼の訓練の厳しさはまるで変わらなかった。
それが、彼の性格を表しているようだった。
一方、私の方のやる気は、それまでとまるで違った。
彼の期待に応えたい。
ただ、それだけで、いくらでも頑張れた。
訓練を続ける私達のところに、数日後、1つの知らせが届いた。
ベスフル軍の手によって、グレバス城が陥落したという知らせだった。
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