暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2181話
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「そうですわね。ですが、前線で戦っている兵士にしてみれば、ゴップ大将が幾ら有能であっても、ジャブローから出てこないというのは大きいのではないでしょうか」
「……実際に、ジオン公国の独立戦争が起きているからこそ、余計にそう感じてしまう訳か」
「はい、残念ながら」

 あやかが少しだけ物憂げな様子なのは、ゴップと自分を重ね合わせてるからか。
 政治をやっているという意味では、あやかも同様だ。
 ましてや、シャドウミラーは傍から見れば軍事独裁国家といった国で、軍事力と技術力に特化している。
 そういう意味では、やはりゴップと多少は似た立場と考えているのだろう。
 ったく。
 俺は飲んでいたトロピカルジュースを置くと、あやかの側に行ってその身体を抱きしめる。
 俺もあやかも水着姿……それもあやかの水着がスリングショットという派手な露出の水着姿だけに、当然接触する場所は水着越しではなく、皮膚同士になる。

「ちょっ、ちょっとアクセル君!? こんな場所で一体何を!?」

 俺に抱きしめられるというのは、それこそ夜であれば毎晩のように……いや、毎晩行われている事なので、本来ならそこまで恥ずかしがるような事はないだろう。
 だが、それはあくまでもホワイトスターにある俺達の家の寝室だからにすぎない。
 それがこのような外で抱きしめられるような事になれば、あやかが混乱してもおかしくはなかった。
 俺は腕の中で暴れるあやかを抱きしめ続け、落ち着かせる。……まぁ、その滑らかな肌と柔らかさを堪能していたと言われれば、それはそれで否定出来ないのだが。
 ともあれ、そんな風にしてあやかを抱きしめ続けていると、やがてあやかも俺の腕の中で暴れるのを止めて、そっとこっちに身体を預けてくる。
 そうして5分程が経ち、あやかは俺の腕の中で落ち着いた様子を見せる。

「落ち着いたか?」
「え、ええ。その……ありがとうございますわ」

 腕の中で感謝の言葉を口にするあやか。
 あやかにしてみれば、この状況で感謝の言葉を口にするのも恥ずかしそうではあったが。
 ともあれ、俺はそんなあやかの様子に、抱きしめていた状態から解放する。

「あ……」

 あやかの口から、若干寂しそうな声が聞こえたが……それは、今晩の為にとっておいて貰うとする。

「連邦とシャドウミラーは、違う。連邦軍ならともかく、俺達シャドウミラーの中で政治班の面々に感謝をしていない奴なんて、いないさ」

 これは励ましでも何でもなく、純然たる事実でしかない。
 シャドウミラーの人数が少ないからこそ、皆がその思いを共有出来ているのだろうが……政治班が自分の限界を超えるまで仕事をし、1時間だけ魔法球の中で休憩し――実際には48時間だが――ては、また別の仕事に向かうといったこ
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