機動戦士ガンダム
2181話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に思いつつ、俺は謝罪の言葉を口にする。
「ああ、悪い。それで、連邦軍の件だが……本当にいないのか?」
「ええ。私の方に集まっている情報によると、レビル将軍が最適となってますわね。その部下にも何人か有望そうな人はいますが……」
あやかが言葉を濁すところから、恐らく何らかの理由でレビルの部下であっても接触しない方がいい相手なのだろう。
あやかが飲んでいたとのは別のトロピカルジュースを飲みながら、ならばどうするべきかを考える。
……トロピカルジュースが甘いのではなく甘酸っぱい、酸味を多く感じる味だった事に若干驚きつつ、その驚きでふと思いつく。
「なら、連邦軍じゃなくて連邦政府の方はどうだ?」
一応、本当に一応、それこそ建前ではあっても、連邦軍は連邦政府の管轄下にある。……という事になっている。
そうである以上、そちらから手を回してみるのもいいのではないかと思ったのだが……
「駄目ですわ。現在の連邦政府に揃っている政治家は、主要な人物と言える人がいませんもの。それこそ、小勢力が幾つも集まっているという感じで……こういうのも、群雄割拠と言うのでしょうか?」
「戦国時代だな。まぁ、コロニー落としの影響とか、ジオン公国の独立戦争の件とか、色々とあるし、そっちも関係しているんだろうけど」
絶対民主主義と揶揄される連邦政府だけに、その辺りがどうなるのかは純粋に興味深い。
一応連邦政府は、クレイドルまで使節団を送ったりしてるし、何もしてないって訳じゃないんだけどな。……まぁ、その使節団のメンバーが馬鹿な真似をして、ルナ・ジオンに大きな借りを作る事になってしまったが。
「ええ、そうですわね。だから、やはり接触するのであれば連邦軍の方が良いと思いますわ」
「けど、レビルが無理で、その部下も無理なんだろ? だとすれば、誰に接触する?」
そう尋ねると、あやかは少し考え……やがて口を開く。
「そうなると……ゴップ大将はどうでしょう?」
「……ゴップ?」
あやかの口から出された言葉に、この世界に来てから色々と調べた内容を思い出し……その対象となる人物が誰なのかを知り、え? といった疑問を抱く。
ゴップ。連邦軍の大将という地位にいるのだが、とてもではないが有能な軍人というイメージからは遠い。
少なくても、俺の集めた情報の中ではそうなっている。
また、ジオン軍に所属していた時に聞いた話では、ジャブローから出てくるような事もなく、ジオン軍……場合によっては連邦軍の軍人からも、ジャブローのモグラとして嘲笑されてるとか何とか。
実際にゴップが噂されているような無能であるのかどうかは、俺には分からない。
分からないが……それでも、とてもではないがレビルのような有能さを持っているようには思え
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ