第三章
第27話 面談 +登場人物紹介
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
か。
「動くな」
「ぇっ?」
突然、首に冷たい感触がした。
いつの間にか、背後に人が――。
「おかしな動きをしたら殺す。これから言うとおりに動け」
首に当てられているものは、おそらく……刃物。
一気に冷や汗が出てきた。
何だ。
何なんだ、いきなり……。
「だ、誰――」
「しゃべるな」
声は男だ。少し聞き覚えがあるような気がしたが、記憶と照合する余裕はなかった。
「このまま、そこの戸を開けて入れ」
言われたとおりに、堂の戸を開け、中に入った。
「靴を脱いで上にあがれ」
言われるとおりにするしかない。
靴を脱いであがり、部屋の中央まで進む。
中は意外に広いが、薄暗い。
「乱暴で失礼しました。もう振り向いていいですよ」
口調が突然、丁寧なものに変わった。
俺はすぐに振り向く。
「こんにちは。また会えましたね」
「お、お前は……!」
逆光だが、はっきりわかった。
男は、遺跡で国王を殺そうとした、あの時の暗殺者だった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ