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緑の楽園
第三章
第27話 面談 +登場人物紹介
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ラ、上に乗るな」
「へへへ、オレが疲れを取ってさしあげよう」

 肩から背中にかけて、勝手にマッサージを開始している。
 じわっと親指に体重をかけていく指圧。なかなか気持ちいい。
 しかも俺のわき腹の怪我を考えてか、跨っているのに彼の尻には体重がかかっていない。さすがだ。

「どう?」
「うん。上手だな。これで商売できそうなくらい」
「へへへ、もっと褒めて」

 うん。これでウザくなければ百点満点だ。

 ……。
 …………。

「……げっ」
「あ、起きた」
「ね、寝てしまった……」
「うん。ぐっすり寝てたね」
「どれくらい寝てたんだ?」
「一時間くらい?」

 起こしてほしかった。寝るつもりじゃなかったのに。
 まあ、疲れは結構取れたが。



 ***



 俺は、クロと一緒に神社に行くことにした。
 カイルも、神社の近くにある家――孤児院の院長の実家らしい――に用事があるとのことで、神社の入り口近くまで一緒に行くことになった。
 神社までは馬車も出ているが、歩いても一時間くらいなので、運動も兼ねて歩く。

 境内へ登る階段の前まで来た。

「じゃあオレはここで。用事がすんだらそっちに合流するから!」
「ん? 俺なら大丈夫だから、無理して合流しなくてもいいぞ?」
「こっちはそんなに時間かからないから! 神社で待っててね!」

 相変わらずの強引さ。
 俺とクロは階段をのぼり始めた。百段近くあるので、結構骨だ。

「あ」
「なんだ?」
「俺、ここでお祈りしてまた気絶したら、お前や神社の人に迷惑をかけそうだよな」
「……私には迷惑などではないが。他の人間のことはわからない」

 うっかりミスである。
 また気絶する可能性がある以上、俺とクロだけではダメだった。
 さっきあんなことを言ったばかりだが、カイルが来てくれるらしいので、手伝ってもらったほうがよさそうだ。

「先にクロだけ霊獣像に祈ってもらってもいいかな? 俺はカイルが来てから、付き添いを頼んで祈るようにするよ」
「わかった」

 鳥居をくぐる。
 またもやクロは目立っている。すぐ人が寄ってきた。
 いつものように「霊獣じゃなくてペットです」という説明をするのだが、この時代は飼い犬という文化がない。あまりピンと来ていない模様である。

 なんとか、クロを霊獣像まで連れてきた。
 クロがじっと像を見つめ、そのまま固まった。祈りに入ったようだ。



 クロが祈っている間、俺は少し境内を散歩することにした。
 今日もたくさんの人達が来ている。にぎやかだ。

 人のいない、本殿から離れたところまで歩いてきた。
 やや小さめの堂がある。お賽銭箱はないので、倉庫なのだろう
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