IFのIF タルトと動く鎧のスープ
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「人食い植物は、種類によって習性が違う。」
エクトビのいる初心者冒険者パーティーは、ライオス・ドラゴンキメラから講義を受けていた。
「例えば、あそこにいる、バラセリアは、生物が近づくと獲物に巻き付き絞め殺す。見てごらん、ツルに蜘蛛の糸に似た粘液が出てて、生物が触れると反射的に引き寄せるんだ。で、その隣に咲いてるのが、皮膚下に種を植え付ける寄生型。」
「人食い植物の対処方法は?」
「触手やツルを相手にしてたら日が暮れる。だから狙うなら、根元だ。」
エクトビ達は、一ヶ月ほど前にライオス・ドラゴンキメラに助けられてから、こうして冒険者としての教育をしてもらうようなった。
「ちょうど、今の時期は、木の実も多い。倒すついでに、木の実を収穫しよう。」
「だ、だいじょうぶかな…。」
「いざとなれば俺が助けるから、存分にやってくれ。」
「は、はい!」
そして、エクトビ達は、人食い植物に挑み、見事勝利した。
「やった…、やった、初めて勝った!」
「えっ、君達、そこまで弱かったのかい?」
「……すみません。」
「あっ、傷つけるつもりは無かったんだ…。」
「いえ、本当のことですから…。」
そして、木の実を収穫した。
ライオス・ドラゴンキメラは、必要な量だけ獲るようにと言った。
「果物は足が早い。干さない限りはあまり多く持たない方がいい。」
っということだった。
そして、ライオス・ドラゴンキメラは、さらに提案した。
「動く鎧を倒してスープにしよう。」
「えっ!? 動く鎧って食べれるんですか!?」
「ああ。実は生き物なんだよ。貝に似たね。」
「へえ…。」
「まあ百聞は一見にしかずだ。動く鎧がいるところに行こう、しめ方も教える。」
そしてエクトビ達は、ライオス・ドラゴンキメラに先導されて、動く鎧がいるエリアに向かった。
***
ライオス・ドラゴンキメラが狭そうに建物の入り口に入り、エクトビ達もそれに続いた。
鎧達が広間に並んでいる。
「いた。」
「あれのどれかですか?」
「たぶん全部だ。」
「全部!?」
「動く鎧は基本的に危害を加えられない限りは、襲ってこない大人しい奴だ。ただ、繁殖期になると積極的に襲ってくるから注意してくれ。」
「繁殖期ってあるんですね…。」
「動く鎧は、各部のパーツに隙間があって、そこに軟体生物がいる。それをナイフとかで切れば無力化できる。牡蠣とかの貝柱を切る要領でやればいい。」
「でも、全部を相手にするのは…。」
「今は繁殖期じゃ無いはずだ。だから動くのは一体か二体だろう。警戒を怠らず、向こうの扉まで行く途中で動くはずだ。」
「なんで分かるんです
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