第三十二話 シェイプシフター
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!?」
「この髪型珍しいから、覚えてるでしょ? ほら、ほら。」
「吹雪の中、寒かったから、おろしたの…。」
「そもそも髪質が違う! 髪は魔術師の命なのに。」
「うーん、全員それっぽいことを言うね…。」
「まあ、俺たちの頭の中のマルシルだからな。」
うーんっと全員で悩んだ。
「あっ!」
っと、マルシルが名案が浮かんだと声を上げた。
「なら、私にしか分からない情報で判断したら?」
「っというと?」
「母親の旧姓とかを当てろとかじゃないだろうな?」
「ちがう。」
そして、マルシルは、ポケットからゴソゴソとある物を取り出した。
「魔術書だよ!」
三人のマルシルが一斉に魔術書を出した。
すると、一冊だけ明らかに違うことが分かった。
「ほらね!」
「おー、一冊だけ明らかにニセモノだな。」
「でも残りの二冊は、どちらも似てるわ。」
「いやいやいや! ファリン! 詠唱の文法がメチャクチャでしょ?」
「それはこっちのセリフよ!」
「マルシルの魔法は、私の専門外だし、魔術書を見せてもらったわけじゃないから…。」
「くぅ…。」
「ファリンは、感覚派だしね。」
「魔法の文法なんて分かるかよ。ま、所持品である程度ボロは、出そうだな。」
いい案だと言ったチルチャックが、残るメンバー達の所持品を出し合った。
結果…、チルチャックとセンシ、一人ずつニセモノが明らかになった。
「残りは、三人…。」
行き詰まったと、ファリンは思った。
それぞれ微妙に違うのだが、その微妙さがうろ覚えであるため、困っているのだ。
いや、待てよ…っと、ファリンは考えた。
「食事にしない?」
「はあ? こんな時に?」
「視覚での判断は、もう難しいわ。だから、いつもの行動で判断するしかない。みんなで料理して、その様子を私が観察する。それで、ニセモノと本物を区別するわ。」
それを聞いた三人は、不安に思った。
狂乱の魔術師に出会ったことにも、カブルーって奴に以前出会ったことも気づかない、ファリンの観察眼に頼る…。
不安! その一言が脳裏を埋めた。
***
ファリンが頑張ろうっと意気込んでいる一方で、仲間達は、ファリンがニセモノに化けている魔物の方に魅力を感じる可能性を危惧していた。
そうなったら、自分達でなんとかしようと心に決めている一方でファリンが言った。
「各自、同一人物同士、ふたり、一組で、料理を一品作って欲しい。」
「えっ!?」
「共同作業を行うことで言動の違いや、行動の違いを見たいの。レシピは、センシに聞いていいわ。」
そして、ニセモノとの共同作業が始まる。
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