第二十六話 ドライアドのポタージュ
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られている。
「魔力補給の足しに少しでもなるかと…。」
「善意を後ろ盾にすれば許されると思うな! 食べるけども。」
そう言いながらポタージュスープを受け取ったマルシルは、スープを飲んだ。
「わっ、甘い! ほんのり花の香りがして…。まったり濃いのに口溶けがいい……。これ好き…。」
「絵面が最悪だな!」
顔がある実から直接スープをすすっている姿はなんともシュールだ。
ファリンは、蕾のソテーを食べた。
「チーズの酸味がよく合ってて美味しい。」
「わずかに苦みがあるのが気に入った。」
「…にしてもどうやって脱出したもんか。このまま永遠に出られなかったりして。」
「地上までの通路を完全に封鎖するのは、魔力の流れを絶つことなるからないと思う。どこかに抜け道があるはず。」
「迷宮の変化には、なにか法則とかないかな?」
「それだわ! 地鳴りの感覚と地図を記録してみようよ。」
「なんとかなるような気がしてきた。」
「お腹いっぱいになると少し楽観的になるね。」
そう言うファリン達の姿に、センシは嬉しそうに笑った。
この後、食後の休憩中に、センシに完全に子供扱いされているチルチャック(29歳)が、なぜだか雄しべと雌しべのことから勉強させられるという変な珍事があった。
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