第二十話 大ガエルのカツレツ
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。」
まずセンシの方を見た。
「センシ。本当にありがとう。見ず知らずの私達のために親切にしてくれて。そして美味しい食事のおかげでお腹だけじゃなく、精神的にも助けられたわ。」
次にチルチャックを見る。
「チルチャック。あなたがいなかったら遠回りを重ねて何日も遅れてと思う。何よりも頼もしかったわ。」
最後にマルシルを見る。
「そして、マルシル。慣れない旅で苦労をかけてごめんね。一緒に来るって言ってくれたとき…、本当に、本当に嬉しかったわ。」
ファリンの言葉に、三人は、食べかけていた食事を急いで飲み込んだり咳き込んだ。
「間が悪い!」
「もう! これが最後みたいに言わないでよ! それは、終わってから言って。」
そう言われて、ファリンは、照れくさそうに笑った。
その時。
ファリンの足元に置いていた皿が僅かに揺れた。
「?」
「どうした?」
「今…。」
その時、ズシンッという思い足音が響いた。
「そんな…、まさか!」
「シッ…。炎竜が戻ってきたのよ。」
「こっちに気づいてる!?」
「ううん…。でも早くここを離れよう。」
四人は、急いで、けれど音を出さないように気をつけて外へ逃げ出した。
物陰から覗くと、レッドドラゴンが建物の間から頭を出して、鼻をスンスンと動かしていた。
どうやら料理の匂いを嗅ぎつけてやってきたらしい。
「あらためて見ると…、なんて大きいの…。」
「落ち着いて…。やるのよ。」
「ファリン…。」
「マルシルは、例の位置に。私達は、竜をおびき寄せるわ。みんな準備はイイ!?」
四人は頷き合った。
「行こう!」
ついにレッドドラゴン攻略戦が始まった。
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