第十五話 クラーケンの寄生虫の蒲焼き
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ファリンったら…。」
ファリンの軽率な行動に、誰も同情はしてくれなかった。
痛みにのたうつファリンを後目に、センシは、悟りを開いたように思う。
魚人が刃魚を食べ。
クラーケンが魚人を食う。
自分達がクラーケンを倒し。
小魚がその身を食う。
クラーケンの寄生虫を食ったファリンの胃壁に。
さらにその寄生虫が穴を空ける…。
「生態系を守るとは、少々おごっていたな。最初から迷宮の輪の中に、わしらは、組み込まれていたのだ。」
そうしみじみと語っていた。
痛みにのたうっているファリンは、何か言おうとしたが、痛みで何も考えられなくなり、そのまま丸くなった。
そしてファリンは、一晩中痛みに苦しみ、時々マルシルに回復魔法を使ってもらいながら苦しんだのだった。
永遠に続くような苦しみの中、ファリンは誓った。
二度と寄生虫を生では食べないと……。兄・ライオスにもそう伝えようと。
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