第十四話 拾った(?)麦で作った雑炊
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、センシ。ご飯にしよう。」
「もうそんな時間か。」
「えっ? ファリンが作ったの? あら、麦じゃない、どうしたのこれ?」
「そこで死んでた冒険者の所持品が落ちてたから拾ったの。」
「何やってんの!?」
チルチャックは、さすがマルシルだと思ったが…。
「ま、作った物は仕方ないけど。」
っと、マルシルは、すぐにまとめたのだった。
そして、実食。
「…なんか、プチプチするね? なんだろ、これ?」
「魚卵かのう? 水草についてたんじゃないのか?」
「ふーん。美味しいね。。」
「でしょ? 入れてみてよかった。」
その会話を聞いていたチルチャックは、固まった。
「ちょっと来い!」
そう言ってチルチャックが大慌てでファリンの肩を掴んで引っ張っていった。
「あれ、魚人の卵だろ! どうせ魚人は水草に卵をつける習性があるとかなんとか!?」
「えっ…、そうなの? 詳しいね。」
「お前…!」
「どうしたの?」
様子を見に来たマルシル。
「マルシル…、それ、旨いか?」
「? 美味しいよ。」
マルシルがそう言って微笑んだ。
みんなのところに戻ってきた、チルチャックは、げんなりした様子で雑炊を口に入れた。
味は、普通だ。確かにプチプチはするが…。
「ファリン…、お前本当に知らなかったのか?」
「う、うん…。」
「…まあ、いいや。」
ヒソヒソと話し、やがてチルチャックは、気分の問題かと無理矢理に完結させたのだった。
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