第九話 宝虫で作ったおやつ
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て剣が反応したんだろうとファリンは、思った。
もしかして、同じ擬態型の魔物同士だからなのだろうか?
しかし別の考えが浮かんだので、試しにコイン虫のの一つを剣に近づけてみた。
するとガタガタと剣が振るえた。
「あっ!」
「どうしたの?」
「な、なんでもない。」
ファリンは剣を押さえつけながら確信した。
これは、威嚇行動だと。
大発見だと思い、そして敵から身を守るために敵の存在教えてくれたことへの感謝の気持ちもあって、剣が可愛く見えてきた。
「兄さん喜んでくれるかな?」
「宝虫をか?」
「あ…、えっと…、うん。」
ファリンは、ビクッとして慌ててそう返事をした。
食後。
「この食えない方は捨てちまっていいのか?」
「かまわないが。」
食べられない方の宝虫を詰めた袋を、チルチャックが地下に続く穴の方へ投げ捨てた。
「食べられない方って、食べてしまうとどうなるの? まずい? 毒があるの?」
「何を言うとる? さすがに本物の宝石は食べられまい。」
そのセンシの言葉で、一瞬場が凍った。
「それを先に言えーーーー!!」
食えるか、食えないか。
センシの価値観の違いだった。
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