第七話 ゴレーム畑の野菜
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が食べられそう。」
マルシルは、採れた野菜を見て喜んだ。
「雑草は、こちらへ持ってきてくれ。この辺りに積んでおけば枯れる。枯れた物は…、ゴレームの身体に戻せば分解される。」
「ん……?」
「そして、これは…。」
センシは、近くに置いてある壺の蓋を開けた。
「そして、これは別の場所で作った肥料…を! さらにゴーレムに混ぜ込む!」
「やっぱり!!」
「やっぱり?」
「ゴーレムの核の位置が分かったのって、自分で埋め込んだからでしょう! 呆れた、許可の無い魔法生物の起動は犯罪だよ!」
「わしは、ただ…、土を掘り返し、元に戻しているだけじゃ。」
「脱法魔法生物か。」
そんなセンシにマルシルとチルチャックは呆れていた。
センシは、それから肥料を水で薄めて柄杓でゴーレムの身体にまいた。
そして土をよく混ぜ合わせ、畑のウネを作り、種まきをする。
同じ物を植えると連作障害を起こすので、種をまくゴーレムはずらされる。そのため、野菜収穫時のゴーレムの背中は、同じ野菜が連なっていた。
「……疲れた〜。」
作業終了後、マルシルは、近くの噴水から水をがぶ飲みした。
「魔物と戦うより疲れたね…。」
「お前達が手伝ってくれたおかげで、ずっと早く終わった。水を補充したら、飯の準備だ。」
「水飲んだらトイレ行きたくなった。」
「気をつけてね。」
ダンジョン内でのトイレ場所は、決まっている。一応。
そこら辺でするわけにもいかないので、浅い層ではする場所が決まっていた。
センシは、マルシルがいない間にゴーレムの起動準備に入った。
まず散らばった土をできる限り集め、次に噴水の排水溝を塞ぎ水をあふれさせる。
そして、ゴーレムの核を、それぞれのゴーレムの身体に埋めていった。
太郎、次郎、三郎っと、センシが名付けたゴーレムを埋めていく。
「すぐに起動するの?」
「いいや。多少は時間がかかる。ちょうど種が根をはり、土が動いてもこびれない頃に、まるで背中の植物たちに配慮しているかのようにな。」
「すごい。ゴーレムに愛情を持っているのね。こうやってセンシは生活しているのね。でも、辛くはないの?」
「好きでやっていることだ。何も辛くはない。」
そう答えるセンシの姿に、ファリンは、言葉を失っていた。
「さあ、労働の対価を頂こう。」
***
水で野菜の土を洗い流す。
「綺麗な色。」
ニンジンは、赤く瑞々しい色をしており、ジャガイモは形良く、キャベツは大きく葉っぱがたくさん詰まっていた。
「俺も…、皮むきがうまくなったもんだ…。」
ジャガイモの皮を剥きながらチルチャックは、そう呟いた。
「本当に、
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