72.ハッピーエンドは廃れない。
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<天空城>
気が付くとそこは天空城だった。
目の前にはプサンが偉そうに座っている。
「何だよ!こんなに凄い事が出来るのなら、手伝ってくれても良かっただろ!こんな所でふんぞり返りやがって!」
(ドカ!)
ものっそい衝撃が後頭部へ走る!
「お前、マスタードラゴン様に何って口きいてんだ!」
ドリスの拳がクリ〜ンヒット!
「はっはっは!良いのですよ!」
「そうだよ、僕とプサンは友達なんだから!砕けた会話は普通なの!」
だいたいコイツに恭しくしたくない!
「私が友人ですか!?」
「あれ?違ったの?じゃぁ…恭しくしようか、マスタードラゴン様!」
「止めてくれ…気持ちが悪い。友のままでいてくれ!」
そこまで言わなくても…
「じゃぁ…僕達は帰るよ!ヘンリー達にも平和が訪れた事を知らせたいし」
「では、私の背に乗るが良い。お前達を縁ある者達の元へ運ぼうぞ」
「え!?本当に!?いやぁ〜悪いね。じゃぁ…お願いするよ!順序はプサンに任せるから!」
みんな喜んでくれるかな?
リュリュやリューナは幸せになれるかな?
<グランバニア城>
ティミーSIDE
魔王ミルドラースを倒してから3年の月日が経過した。
世界は概ね平和である。
グランバニアも平和そのもので、ベビーラッシュが巻き起こっている。
中でも、現グランバニア国王周辺のベビーラッシュは当事者達を悩ませる。
王妃であるビアンカ陛下(僕のお母さん)との間に3歳になる娘が一人。
名前を『マリー』
そしてイマイチ立場の分からない女性、スノウとの間に3歳の娘が一人。
名前を『リューノ』
さらに皆を驚かせた人物も出産。
お父さんの騎士として剣を振るっていた女性、ピエールとの間にやはり3歳の娘が一人。
名前を『リューラ』
そしてサンタローズのシスター…リュリュのお母さんであるシスター・フレアとの間に4歳になる娘が一人…
名前は『フレイ』
計算が合いませんよね!
『何時の間に!』って、みんな叫びました。
お母さんを救出して、挨拶に赴いた時にはお腹に居たという事ですね。
とても重大な使命を帯び旅を続けている人の行動では無い気がしますが…
従って今の僕には妹が7人居ます。あちらこちらに…
「お父さん、もう居ないですよね!」
不安に駆られ訪ねると…
「さぁ…居ないんじゃないかなぁ…確認してないだけで居るかもしれないね」
本当…不安です…
もしかすると…もしかするかもしれません。
マーサ様も怒るどころか呆れて何も言えません。
しかし女性関係で問題のある人ですが、国王としての実力は皆が舌を巻く程の人物です。
長きに渡る魔族との諍い、それに乗じた光の教団の勢力拡大。
それらの事象によっ
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