06.そうだ、刑務所に逝こう。
第27話
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
が来てると良いなぁ」
「怖いこと言わないでくださいよ、琴葉さん」
「聖月さん……! でも、此の立場に立ってみると、絶対心配になるから」
寝るかな。
「あ、一寸待って琴葉! 何か今にも消えそうな感じがするんだけど!?」
「え、消えるわけ無いじゃないですか」
「否、だって、未だお昼寝の時間でも無くない!? 未だ世の中寝てる人居るんだよ!? 大半の構成員の出勤前だよ!?」
「え?」
「今寝たら絶対其のまま永遠の眠りについちゃうから!! せめて私が御伽噺の様な眠り姫を起こす目覚めのキスを習得してからに………」
「何言ってるんですか」
……寝るか。
「あー! 琴葉さん、駄目です!! 早まらないで下さい!!」
「たかが暇だから寝るってだけで大袈裟な……」
「先程から死亡フラグ的な物が立ちまくってる中寝るなんて、良く出来ますね!?」
「否、別に寝なかったら此処が射撃されそうで怖いから寝たいんだけど……」
「こ、怖いこと言わないで下さい!」
「扉の隙間から爆弾をぽいっとか、気付かぬうちに呪いを掛けられて其のままぽっくりとか……」
………寝よう。
「主、絶対寝ない方が良いって。朝起きたら振り出しに戻っちゃうかもよ?」
「振り出しとは」
「死ぬんじゃ無くて、そうだなぁ……拷問される辺りとか?」
「………無いな」
「あるかも知れないんだって!」
…………寝たい。
「時の旅人なら良くあることじゃないですか、ねぇ、分かりますよね?」
「分かるけど……」
「折角此処まで来たのに、また最初からですか? 時間の無駄遣いですか?」
「否、今は死ぬか生きるかで、戻るって選択肢は無いでしょ」
「どれだけフラグを立てれば気が済むんですか………」
………………おやすみ。
皆が騒いでいるのを気にせず、私は深い眠りへとつく。
終点は今日じゃ無い。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ