インテグラル・ファクター編
紅と黒と蒼の闘い
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ーバースト・ストリーム》を発動した。再びヒースクリフは守りの体制に入る。キリトの渾身の一撃がヒースクリフの盾に直撃し、ヒースクリフは遂に体制を崩した。
これはチャンスだ。盾の位置からして次のキリトの攻撃は間違いなく当たるはずだ。そう俺たちは思っていた。だが、
「何!?」
盾が間に合ったのだ。そして攻撃を逸らされて体制を崩したキリトの首にヒースクリフの剣が直撃した。キリトのHPゲージは黄色となりキリトにLOSEのマークが付いた。
「バカな……!?今のを守るなんてありえない!」
「しかし、守れた。これは紛れもなく真実だよアヤト君」
俺は舌打ちをする。マジかよこいつ。《無限槍》の俺でさえ今のシーンで守ることは出来なかっただろう。それ程に異常だった。
「呑気に考え事をしていていいのかね?」
「ぐっ!!」
ヒースクリフの剣と槍がぶつかり合う。しかし、ヒースクリフは盾を使って俺を突き飛ばした。
「ぐわぁ!!」
俺はそのまま転がり倒れる。剣だけじゃなくて盾も攻撃に使えるなんて、これじゃあまるで二刀流じゃないか。
「どうしたアヤト君。もう立ち上がれないのかね?」
「いや、まだだ。槍にはこういう使い方もできるんだぜ!」
「ん?」
俺は素早く立ち上がると地に這うように態勢を低くする。そこから一気に踏み込み、飛び上がる。
「スプレディング・メテオ!!」
そして槍を投げた。槍は一直線にヒースクリフの元に向かっていく。ヒースクリフは盾を前に出す。よし、かかった!
ヒースクリフの盾に槍が直撃する。すると、
「!?」
ヒースクリフの盾にヒビが出来てきた。そのままヒビは広がり盾はガラス片となって砕け散った。計算通りだ!これでヒースクリフに当たれば勝てる!
「ぐっ!」
しかしヒースクリフは首を傾け、攻撃を躱されてしまった。槍は勢いよく地面に突き刺さった。
「なるほど。まさか盾を破壊されるとはね。この作戦は見抜けなかった。キリト君の《スターバースト・ストリーム》で私の盾の耐久値を削り続け、君の《スプレディング・メテオ》でトドメを刺す……か。素晴らしいコンビネーションだ。賞賛を送ろう」
「……どーも」
俺は座り込んだままでいる。槍が手元から離れたことで《無限槍》のインターバルの解消が出来なくなってしまい動けないのだ。
「これで私の勝ちだアヤト君」
ヒースクリフの剣が俺の頭の上から振り下ろされた。
【WINNER:ヒースクリフ】
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