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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
紅と黒と蒼の闘い
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があるというのに、人であふれかえっていた。ただのデュエルなら、こんなことにはならなかっただろう。だが、今日のそれは前代未聞なものだ。

『SAO史上初のバトルロイヤル決闘』

しかも全員ユニークスキル使い。一人は《神聖剣》のヒースクリフ。一人は《二刀流》のキリト。そしてもう一人は《無限槍》のアヤト。三人とも今では名の知れたプレイヤーでもある。

「二人とも頑張ってね!」
「ああ行ってくる」

コハルとアスナから応援のメッセージを貰い、ステージに上がる。まさかこれ程の人が来ているとはな。

「すまなかったね。キリト君、アヤト君。まさかこんな事になっていたとは」
「これはギャラ案件だと思いますよ?」
「俺たちが勝ってギャラは貰いますよ」
「いや、この戦いは必ず私が勝つだろう。そうなれば君たちは我がギルドの団員だ。任務扱いにさせてもらおう」
「どこまでも自信たっぷりですね?俺たちだって負けませんよ」

ヒースクリフから『バトルロイヤルルールデュエルの申し込み』が送られてきた。俺たちは初撃決着モードを選択しカウントダウンが始まった。
早速武器を取り出し構える。キリトは背中の剣を抜き、ヒースクリフに向ける。これがキリトのスタンバイ状態。
俺は槍を抜いて何回転かさせてから、右手を前に添えるように持ち左手で軸になるように握る。身体は前かがみにならないように自然に立ち、利き足を少し後ろに下げる。これが俺のスタンバイ状態だ。
ヒースクリフも盾に仕舞ってある剣を抜き、盾を前に出して構える。これがヒースクリフのスタンバイ状態なのだろう。そうこうしているとカウントダウンが間も無く終わる。

3、2、1、0 DUEL START!!

キリトは作戦通りスタートして直ぐにソードスキル《ダブルサーキュラー》を発動させ、一気にヒースクリフへと距離を詰める。俺も一気に踏み込みコンマ数秒前遅れてキリトの後ろに着きサポートをする。
以前にも説明したが、デュエルにおいて開始早々のソードスキルは基本悪手だ。しかし、相手が防御型のプレイヤーにおいては別で奇襲にはもってこいなのだ。それにしても、

「堅すぎる……」
「俺たちの攻撃を完璧に守りきるなんてな」
「それは君たちもだよ。素晴らしい反応速度だ」

俺たちは一旦体制を立て直し、再び突っ込む。すると今度はヒースクリフも動いた。

ドン!

「な!?盾だと!?」

ヒースクリフはキリトを盾で殴り、俺に剣で突こうとする。俺は間一髪槍の柄の部分を使って攻撃を外らせる。これにより俺とキリトが離れた事でフォーメーションが完全に崩れてしまった。立て直すにしてもこの距離では間違いなく向こうからの攻撃の方が早いだろう。
キリトとアイコンタクトを取りキリトはヒースクリフに向かって行き、《スタ
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