暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2180話
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ら、その手本になるようなのは少しでも多くあった方がいいのは間違いない。
 だというのに、こうして実戦に出してきたという事は……

「連邦軍でもうザクは資料として必要なくなったのか、もしくは資料として必要十分な数を入手した後で、戦力として使い始めたのか」
「恐らく後者だろうな。同時に、MSパイロットをやっている者に実戦経験を積ませるという意味もあるだろう」

 ゲラートの言葉に、そう言えば……と納得する。
 ルナ・ジオン軍に所属しているMSパイロットは、元ジオン軍の精鋭が多いからこそ、MSの操縦に戸惑うという事もない。
 ……ジン、シグー、ストライクダガーに関しても、操縦系統の違いから若干戸惑ったものの、機種転換訓練そのものは特に問題なく終わっていた。
 だが、それはあくまでもジオン軍でMSに搭乗してからからこその話であって、それが連邦軍となれば違う。
 連邦軍に投降したMSパイロットから、色々と情報を……それこそ、MSパイロットとなる為にはどのような訓練をしているのかとか、そういうのは聞き出していると思うが、それは人聞きの情報でしかない。
 シミュレーションしかやった事のないパイロットが実戦で役に立つかと言われれば、それはちょっと難しいだろう。
 であれば、やはりここで必要になるのは実際に戦いを経験したパイロット。
 それも、信頼性からジオン軍から投降してきたパイロットではなく、連邦軍の軍人での話だ。
 また、連邦軍とジオン軍ではMSを含めて軍隊としての形も色々と違う。
 そうである以上、ジオン軍の編成とかMS運用のノウハウがそのまま使える訳でもない。
 となると、その辺りも実戦を経験していく事で連邦軍に相応しい形に仕上げていく必要がある。
 また、その際にジオン軍に被害を与えるような事が出来ればよりベストな結果……といったところか。

「となると、連邦もいよいよ本格的に……って訳じゃないけど、動き出したって事か」
「だろうな」

 俺の言葉に、ゲラートが若干憂鬱そうに呟く。

「どうした? ジオン軍と連邦軍の戦いが激しくなるのは、前もって分かっていた事だろう? なら、今の状況でそこまで憂鬱になる必要はないと思うが。連邦軍でもMSを開発しているってのは、前もって分かっていた事だし」

 とはいえ、ルリやラピス対策にコンピュータそのものにデータを残さないといった手段をとられたので、現在連邦軍のMS開発がどこまで進んでいるのかというのは、はっきりとは分からない。
 だが、こうしてザクを戦場に出してきたという事は、そちらの方も1歩進んだと、そう思ってもおかしくはないだろう。

「それは分かってるんだがな。ただ、俺が予想してたよりも随分と早い。これは……やはりルナ・ジオン……いや、シャドウミラーの影響ではない
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