第二章
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「毎日」
「豆から煎れるよりもなんだ」
「ずっといいですよ」
「マツ的には」
「はい、そして」
マツは兄を甘味屋に案内していた、日本の甘い菓子や楽しめるしかも純粋に和風の趣の店の中で話すのだった。
「お餅もです」
「日本の食べものもだね」
「これが最高なんです」
「あれだね、お餅は」
兄も餅について話した。
「お米を練った」
「餅米をですね」
「先に臼とか杵でつくんだよね」
「そうして作ります」
「日本では新年に食べるんだよね」
「今は何時でも食べられて」
「マツもなんだね」
いつも食べるているのだとだ、兄も理解した。
「何時も食べているんだね」
「お部屋に買い置きしています」
「そこまで好きなんだ」
「はい、そして」
「今からもだね」
「このお店コーヒーもあるんですよ」
「日本の甘いもののお店でもかい?」
兄はここで店の中を見回した、客は多くどの客も団子や白玉や饅頭、羊羹といった日本のお菓子を食べてお茶を飲んでいる。
「コーヒー出るのかい」
「そしてお餅も。きな粉を付けますか?」
「きな粉ねえ」
「兄さんはご存知ないと思いますが」
マツはそのきな粉のことも話した。
「大豆から作った黄色い粉で」
「甘いんだ」
「甘く味付けされていまして」
それでというのだ。
「美味しいですよ」
「じゃあきな粉を付けたお餅とだね」
「コーヒーで」
この二つの組み合わせでというのだ。
「楽しみましょう」
「それじゃあね」
兄は妹の言葉に頷いた、そしてだった。
マツはお店の人にコーヒーをきな粉を付けた餅の組み合わせを二組注文した、するとすぐにその注文が来た。
まずはコーヒーを入れている椀を見てだ、兄は言った。
「しかしね」
「日本のお椀にコーヒーはですね」
「凄い組み合わせだね」
「はい、ですが美味しいですよ」
「そうなんだ」
「期待しておいて下さい」
「わかったよ、それと」
今度はきな粉をかけて本当に黄色くなっている餅を見て言った。餅は二つある。
「これはまた」
「変わっていますか」
「何ていうかね」
どうにもという返事だった。
「凄いね」
「外見は。ですが」
「美味しいんだね」
「はい」
マツは兄に笑顔で答えた。
「ですから」
「食べてもだね」
「後悔しません」
日本語で言う太鼓判を押した言葉だった、尚二人が今話しているのはフランス語である。兄妹なので砕けて話しているのだ。
「ですから」
「よし、じゃあね」
兄は妹の言葉を受けてだった。
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