神の国"スカイピア"
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力が強まり、ウェイバーの速度が速まった。
ジカジカの実の能力が無ければ首の骨が折れていただろう。
個人的に麦わらの一味の中で最強なのはナミだと思う。
無意識か定かではないが覇気と思しき力を遣い、ゾロを含めたルフィ達を普段からボコボコにしている。
思案するアキトを他所にウェイバーは禁断の聖地"神の地"へと向かっていく。
だが、肝心の"神の地"は爆音と防音、悲鳴が鳴り響き、只事では無い様子だ。
地べたを這いつくばりながらも此方を見据え、助けを求めている一人の男性の姿も見えた。
途端、上空に途方もないエネルギーが収束し、地上へと投下される。
天より投下された極光は地を割き、大気を振動させた。
地べたに這いつくばり、此方に助けを求めていた男は瞬く間に消滅する。
それは"天の裁き"
この神の国"スカイピア"にて罪を犯した罪人を裁く、絶対の力だ。
「く、"エネル"か!よくも"ヴァース"を!」
奇妙なことを述べ、ゲリラは颯爽とその場から去っていく。
「新たな知らせだ。アマゾンのばあさん曰く、今度は12人の青海人達がこの国に入り込んだらしい」
「どうやらその青海人達は入国料を支払ったらしいが……」
「ああ、どのみち悪い時期に来たものだ」
「我らの歩みを邪魔するのならば消せとの命が下されている」
「あらゆる事態を想定し、既に手は打ってある」
「だが、たったの12人とは期待外れ」
「しかし、4人で割れば、首は丁度3人」
「丁度良い数だ」
何とも物騒なことを言ってくれる。
アキトは驚きを隠せないナミとビビを傍の巨木の陰に誘導し、耳を澄ます。
叫び声を上げないようにナミとビビの口を抑え、息を潜めていた。
先程の空からの波動砲とも見間違える程の落雷、間違いない。
あの落雷は周囲に奴ら以外の姿も気配も感じられなかったことから、遥か遠方から落とされたと考えていいだろう。
まだ確定的な情報が少なく、不明な事は多々あるが、ある一つの可能性が濃厚になってきた。
この島に"覇気遣い"が存在している。
それも遠方から落雷をここまで精密な精度で落としたのだと仮定すれば、とても強大な覇気遣いだ。
こうなってしまっては最悪の事態を想定し、ルフィ達の下へ帰還次第、ルフィ達に覇気の存在を教えることが最善の手だろう。
アキト自身、覇気の熟練度は海軍の中将レベルには達しておらず、未熟そのものではあるが、ルフィ達に覇気の存在を肌で感じ取ってもらうことにこそ意味がある。
"覇気遣い"との実践を経て"覇気"を体感し、その身で"覇気"の力を感じ取ることが出来ればルフィ達の大きな成長の糧になるはずだ。
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