神の国"スカイピア"
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キトのビビに対する保護欲と加護欲、抱擁欲が大いに刺激される。
何故、こんなにもビビは可愛いのだろうか。
あれ程殺伐とした環境に身を置きながら何故ビビはこんなにも心身が汚れることなく、澄み切っているのだろうか。
誰か教えてくれ、アキトは切実にそう思う。
「そのですね、そんなに似合っていますか?」
言うまでもない。
「とても似合っている」
「え……?」
アキトは気付けば本心を暴露していた。
アキトの大胆な発言にビビの思考は固まり、頬を赤く染め上げていく。
「えっと、それはどういう意味合いですか?」
「言葉通りの意味だ」
こうなれば最後まで突き抜けるだけだ。
言葉を着飾り、不快な思いをビビにさせるわけにはいかない。
どこまでも真剣に、動揺を悟らせることなくアキトはビビに本心を告げる。
そんなアキトにビビは頬を染めながら、幾度か悩まし気に頭を抱えている。
一体、どうしたのだろうか。
「えっと、抱き締めたいのでしたら、抱き締めても良いですよ、アキトさん……?」
何……だと……?
おずおずと両手を伸ばし、頬をうっすらと赤く染めながらもビビがアキトを恥ずかし気に見据える。
「……」
アキトはビビの言葉の意味が分からず、彼女の言葉を何度も頭の中で反芻する。
見ればビビは今なお恥ずかし気に此方に身を寄せていた。
ビビは両腕をアキトへ伸ばし、頬をほんのりと紅く染める。
抱き締めても良いサインだろうか。
据え膳食わぬは男の恥
ビビ本人の了承は貰った。
ビビは此方に身を寄せてきている。
ならば躊躇うことはない。
アキトは遠慮なくビビを優しく抱き締めた。
「あっ……」
ビビから官能的な声が上がる。
自分は何も聞いていない、聞いていないったら聞いていない。
「私がウェイバーにハマっている間にアキトは何しているのかしら?」
ナミが突如、ビビを抱き締めていたアキトの襟首を掴み取る。
ウェイバーを操縦しながらこの握力、何という力だ。
アキトでなければ首の骨が折れていたかもしれない。
恐らくビビも手放してしまっていただろう。
「あ、あのアキトさん……」
まだだ、まだ離さんよ
ナミに首根っこを掴まれながらもアキトがビビを離すことはない。
ビビも恥ずかし気にしながらもアキトから離れず、より一層、アキトを抱き締める。
そんなビビの様子にナミは一層嫉妬を募らせていく。
「ナミも抱き締めて欲しいのか?」
「ち、違うわよ……!」
この反応、図星か
そんなアキトの達観した反応が癪に障ったのかナミの握
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