第一章
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宇宙生物の日本語
宙学星苺々の存在を知っている地球人はごく僅かの者達だけだ、それは宇宙に関わっている者達の中で宇宙飛行士と彼等の周りそして上層部ばかりだ。
日本の首相もだ、苺々のことをはじめて聴いた時に驚いてこう言った程だ。
「そんな宇宙生物が本当にいるのかい」
「はい、実は」
日本人の宇宙飛行士が首相に自分が見たものを話した。
「私がこの目で見て画像もありますし」
「各国の宇宙飛行士達もだね」
「存在を知っていて会話もしています」
「会話もなんだ」
「スペースシャトルも会ったとか」
「ううん、それはまたね」
そのことも聞いて言う首相だった。
「凄い話だよ、宇宙人だの宇宙生物はいるとは思っていたにしても」
「彼女の様な宇宙生物はですね」
「想像もしていなかったよ、しかし別に敵対的ではないんだね」
「むしろ友好的です」
宇宙飛行士は首相にこのことも話した。
「ですから」
「そのことは安心していいんだね」
「むしろ友好的に話しかけてきたりします」
「それならいいよ。では君がまた宇宙に行った時はね」
「彼女とですね」
「行くといいよ」
「わかりました」
飛行士も答えた、そしてだった。
また宇宙に行った時に苺々と会って実験として宇宙に建造中であるスペースコロニーの窓から首相に言われたことを話すとだ、苺々は飛行士に窓の向こうから笑って話した。
「それってベリグな感じ?」
「うん、凄くいいっていう意味だよ」
「そう、ナウい言葉でしょ」
「それ僕が子供の時の言葉だよ」
飛行士は苺々に苦笑いで答えた。
「新しいとはとても言えないよ」
「そうなの」
「うん、だからね」
それでと言うのだった。
「僕より若い世代には日本人でも通じないよ」
「それって超いけてないけれど」
「そう言われても言葉って時代によって変わるからね」
「同じ日本語でも?」
「変わるよ、それでね」
飛行士は彼にさらに話した。
「君の今の言葉はね」
「今のヤングな日本人にはわからない感じ?」
「そうなんだ、僕みたいな口調だとわかるけれど」
「けれど時代によって変わるなら」
それならとだ、苺々は飛行士に答えた。
「今飛行士さんの口調を覚えても意味なくない?」
「そうなるかな」
「じゃあどの言葉使えばいい訳?日本語は」
「そうだね、じゃあ普通の日本語教えようか」
「普通の?」
「うん、君のそうした砕けているけれど古い言葉じゃなくてね」
一九九〇年代のそれでなく、というのだ。
「何時の時代でもまあ通じる様な」
「そんな言葉教えてくれるの」
「そうさせてもらうよ」
ここで実際にだった、飛行士は苺々に彼が考えている普通の日本語を教えた。既に日本語を喋る
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