第67話
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思議そうな表情で訊ねた。
「ん?大した理由じゃないぞ?連中にクロスベルに手を出せば、痛い目に遭う事を連中の”親玉”に伝える伝言役として見逃してやっただけだ。」
そしてヴァイスの答えを聞いてあることを察したその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「いやいやいや!?思いっきりとんでもない理由じゃねぇか!?つーか、それって2年前のギュランドロスのオッサンとルイーネ姐さんの”仕切り直し”のようなものじゃねぇか!」
「ほう、ランディはすぐに気づくとはさすがだな!だぁっはっはっはっ!」
「あの、笑い事ではないのですが。しかもクロスベルに潜入していたエレボニアの諜報関係者の救援に来たレクター少佐達を無力化していながらも捕まえずにわざと見逃す事も一種の”見せしめ”になって、オズボーン宰相もそうですがレクター少佐達にも挑発しているように見えますね。」
「幾ら相手側に非があるとはいえあまり相手を挑発するような事は正直な所、止めて頂きたいのですが………」
「全くですね。相手の性格を考えれば、むしろ逆効果になるでしょうしね………」
「しかも昨日は結社と地精にも喧嘩を売ったものね〜?」
逸早く我に返ったランディは疲れた表情でヴァイスに指摘し、ランドロスは豪快に笑い、ティオはジト目でランドロスを見つめた後推測を口にし、エリィとリセルは疲れた表情で溜息を吐き、エルファティシアはからかいの表情で呟いた。
「うふふ、そんな事よりもエステルはミリアムへの”お仕置き”はどんな”ぶっ飛ばし”になったのかしら♪どうせエステルの事だから手加減抜きの”ニーベルンヴァレスティ”でミリアムに”お仕置き”したのでしょう?」
「いや、殺傷力が滅茶苦茶ある”ニーベルンヴァレスティ”だと加減しても、ミリアムちゃんが死んじゃうでしょ。ちゃんと加減した技で無力化したから戦闘後もミリアムちゃんは意識を保っていたわよ。」
「そういっている割にはエイドス直伝の神技で”白兎”を無力化したようですが。」
レンとエステル、フェミリンスのとんでもない会話内容にその場にいる全員は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「エ、”エイドス直伝の神技”って………もしかしてエステルさん、エイドス様がゼムリア大陸に滞在している間にエイドス様から技を教えてもらったんですか………?」
逸早く我に返ったセレーネは表情を引き攣らせながらエステルに訊ね
「うん。エイドスの話だと、エイドスの血を引いているあたしなら習得できるって話だったからせっかくの機会ってことでエイドスから、エイドスの神技と神術を教わったのよ。その代わり”ニーベルンヴァレスティ”を含めたあたしのいくつかの技もエイドスに教えたけどね!」
「そ、”空の女神”の”神技”と”神術
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