第67話
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断ったヴァイスの説明が気になったオリビエはヴァイス達に訊ねた。
「……今後の西ゼムリアの平和を保つための話し合いでもある”三帝国交流会”の期間中に捕らえられた世間では”結社の残党”――――つまり”国際犯罪組織”の関係者扱いされているエレボニアの諜報関係者達の返還の交渉を交流会に訪れているエレボニアのVIP達が関わったという事実が世間に知れ渡れば、エレボニアは他国家や他勢力からの信頼を更に失う所か結社と連なっている疑いがかけられ、クロスベルは国際犯罪組織の関係者のをむざむざと他国―――――それも”宗主国”であったエレボニアに返還する交渉をしたという事実が世間に知れ渡ればクロスベルの民達もそうですが、世間のクロスベル政府に対する信頼が揺らぎかねない可能性に陥りますから、彼らの返還の交渉は秘密裏に行わければならないのです。」
「ましてや、昨日の一斉検挙の際、”結社の残党”の一部はレクター少佐の誘導によってメンフィル帝国領――――それも”七日戦役”勃発の地となったユミルを撤退ルートに選び、ユミルの領内に密入国をしましたから、リーゼロッテ皇女達が彼らの返還の交渉に関われば、メンフィル(我々)も関わらざるをえませんので。」
「え……………」
「レクター少佐がユミルを撤退ルートに選んだって……一体どういう事ですか!?」
セシリアと共に説明したサフィナの話の中にあった驚愕の事実を知ったその場にいる全員が血相を変えている中エリゼは呆け、リィンは厳しい表情で訊ねた。
「そのままの意味よ。リィンお兄さん達も知っての通り、平時のユミルは他のゼムリア大陸に存在するメンフィル領と違ってメンフィル兵を徘徊させていない所か、配置もしていないわ。さすがに同盟を結んでいるとはいえクロスベルの軍や警察関係者が許可もなく他国領に踏み込めない上、普通に考えればエレボニアの政府・軍関係者が”七日戦役”勃発の地となったユミルを撤退ルートに選ばないという先入観があるから、レクター少佐は敢えて撤退ルートにユミルを選んだのよ。――――まあ、その結果それを予測していたロイドお兄さんやサラお姉さんたちにボコボコにされたらしいけどね♪」
「え……………それじゃあユミルはロイドさん達が守ってくれたのですか………?」
「――――ああ。最も、少佐達も”七日戦役”の件があるから、郷から逸れるルートを選んだ上万が一ユミルの関係者達に遭遇しても危害を加えるつもりはなかったらしいけどね。」
レンの説明を聞いてあることに気づいたセレーネが呟いたその時、聞き覚えのある青年の声が聞こえた後ロイドが姿を現した!
「あ…………」
「わあ………!おっかえりー、ロイド――――――ッ!」
ロイドの登場にユウナが呆けたその時、目を輝かせたキーアがロイドにタックルをした。
「おっと
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