第67話
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武装と遜色ない程の素晴らしい品々ですから、今後の活動に役立てて下さい。」
「フフッ、さすがに父様と同格だなんて過剰に評価し過ぎですが………皆さんが私達が開発した武装の力を完全に引き出すことができれば、生身で戦車や機甲兵等の”兵器”にも対抗できる力を秘めていますよ。」
「ふえええええええええっ!?」
「な―――――お、お待ちください!そのような事、今初めて聞きましたし、失礼を承知で意見をさせて頂きますが彼らには分不相応な物ですし、エレボニア帝国政府に話も通さずにそのような高性能な武装を学生の彼らに下贈すれば、エレボニア帝国政府にいらぬ誤解を招いたり等の様々なトラブルの発生の恐れが考えられます!」
ヴァイスとリセル、エリナの説明にその場にいる多くの者達が驚いている中トワは信じられない表情で声を上げ、ミハイル少佐は絶句した後慌てた様子でヴァイスに意見をした。
「エレボニア帝国政府に関しては、既に交渉に入っているルイーネ達に交渉相手であるアランドール少佐にその件も言い含めておくようにルイーネ達に伝えてある。それにセティ達が開発した武装は昨日の件が起こらなかったとしても、元々ユーディ達―――――”カイエン公爵家”が”寄付”という形で送呈するつもりだったらしいから、そんなに目くじらを立てる必要はないぞ。」
「へ………ユ、ユーディット皇妃陛下達―――――”カイエン公爵家”が、第U分校にセティさん達が開発した新武装を”寄付”するつもりだったって………一体何故ですか?第U分校と”カイエン公爵家”は縁もゆかりもありませんよね?」
ヴァイスの説明を聞いたアリサは不思議そうな表情でヴァイス達に訊ねた。
「アリサ室長ならば、既に気づいていると思うが第U分校が設立された理由の一つは内戦後どこぞの宰相の政策によって、トールズ本校が改革された事によって失われつつある獅子心皇帝の理念を受け継ぐ事だ。そして第U分校が設立された理由は元を辿れば、前カイエン公爵―――――クロワール・ド・カイエンが勃発させた内戦が一番の理由だ。父が犯した大罪の償いとして、そしてかつてはエレボニアを支えた”四大名門”の一角として、トールズ本校の連中から”捨石”やら”落ちこぼれ”やらと見下されながらも、改革前の本校の理念を受け継ぎ、精進し続ける第U分校の諸君に対する細やかな協力として、この先も厳しい戦いが待っている第U分校の諸君の生存率を少しでも上げるためにセティ達に武装の開発を依頼、依頼した武装を第U分校に寄付する事を決めたそうだ。」
「あ…………」
「ユーディットさんがそのような事を………」
「………………後で改めてお礼を言っておかないといけませんね。」
「そうだね………それにしても今の話を聞いて、改めて非常に優秀な人材をエ
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