第67話
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でヴァイス達に指摘したセリーヌの言葉にエマが慌てている中リィンは苦笑した後ヴァイス達に訊ねた。
「フッ、どうやらその様子ではまだ知らなかったようだな。アーヴィング少佐、どうせ隠した所で近日中に新聞等で判明するのだから昨日クロスベルの各地で行われた一斉検挙の件をリィン達にも教えてやったらどうだ?」
「………………かしこまりました。昨夜に入った情報だが………クロスベルの各地に潜伏していた情報局、鉄道憲兵隊の関係者達は全員、クロスベル軍・警察、そして遊撃士協会によって一斉検挙されてしまった。ちなみに逮捕された理由は潜伏していた者達がクロスベル帝国に”結社の残党”に認定されてしまったからとの事だ。」
「え――――――」
「ええっ!?ま、まさか昨日にそんな事が起こっていたなんて………!?」
「し、しかもクロスベルがクロスベルに潜伏していたエレボニアの諜報関係者達を”結社の残党”に認定するって一体どうなっているんですか!?」
ヴァイスに促されて重々しい様子を纏って答えたミハイル少佐の説明を聞いたトワは呆け、アリサは驚き、マキアスは困惑した様子でヴァイス達に視線を向け
「………なるほど。エレボニアの諜報関係者達がクロスベルに潜伏している間に”道化師”達が実際にクロスベルで事件を起こしましたから、クロスベルの各地に潜伏していたエレボニアの諜報関係者も”結社の残党”という冤罪を押し付けられても、世間はその事実を疑わないでしょうね。」
「うふふ、なるほどね。ヴァイスお兄さんたちがランディお兄さん達の件を了承する代わりに、クロスベルの各地に潜伏していたエレボニアの諜報関係者はエレボニア帝国政府・軍の関係者でない事を示す証明書にサインさせた”真の狙い”はそれだったのね♪」
「あ…………」
「ランディ達にクロスベルで起こった事件に介入させない”対価”はそういう条件だったのですか………」
「で、ですがランドロス教官はその条件を堂々と破りましたわよね………?」
ある事に気づいたシャロンとレンの話を聞いたエマは呆け、リィンは重々しい様子を纏って呟き、セレーネは困惑の表情でランドロスに視線を向けた。
「おいおい、何おかしなことを言っているんだ?映像に映っているギュランドロス皇帝も言っていただろう?オレサマとギュランドロス皇帝は”別人”だってな♪」
悪びれもない様子で答えたランドロスの答えにその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「うふっ♪正確に言えば、捕虜になったエレボニアの諜報関係者たちを返してもらう為にクロスベルに来るであろうエレボニア帝国政府の関係者達にそういう条件も呑ませるのでしょう?」
「ま、そういう訳だ。―――――エリィもそうだが、ティオもすまなかったな。二人は既に警
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