第67話
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5月22日、演習最終日――――
〜演習地〜
「このような場所でのお見送りさすがに畏れ多いかと……」
ミハイル少佐はアリサ達と共に見送りに来たリーゼロッテ皇女に謙遜した様子で意見をした。
「ふふっ、どうかお気になさらず。今回、皆さんが為したことを考えればいくら感謝してもしきれませんから。」
ミハイル少佐の言葉に微笑みながら答えたリーゼロッテ皇女は第U分校の生徒たちに微笑んで手を振り、リーゼロッテ皇女の行動に生徒たちは歓声を上げた。
「もう、ロッテ……」
「ふふっ、さすが姫様の代わりを務めているだけあってさすがのサービス精神ですね。」
「フフ、お陰でわたくしは安心してリィンさんの妻を務められ続けていますわ♪」
「アルフィン、貴女ねぇ………」
「クスクス、お二人はまさに似た者同士ですわね。」
リーゼロッテ皇女の行動にリーゼアリアが呆れている中微笑みながら答えたアルフィンの言葉にエリゼは呆れ、セレーネは微笑んでいた。
「フフ、本来ならばリィン君やティオ君達のかつての職場仲間達とも引き合わせたかった所だが。―――――今日で私達もエレボニアに帰還する事になるのだから彼らを忙しくさせている”原因”である”者達”は、全員クロスベルから撤退させたのだろうね?」
「そ、それは………………」
目を細めて睨んで問いかけたオリヴァルト皇子の問いかけにミハイル少佐が複雑そうな表情で答えを濁したその時
「そもそもアーヴィング少佐にそんな権限はないし、撤退させようにも連中は”撤退させられない状況に陥っている”からアーヴィング少佐を責めるのはさすがにお門違いだと思うぞ。」
ヴァイスがリセルと共にオリヴァルト皇子達の背後から現れた。
「ヴァ、ヴァイスハイト陛下!?それにリセル皇妃陛下まで……!わざわざお見送りにきてくださったのですか!?」
「おいおい、俺は”元”とはいえ、リィン達の上司でもあったのだが?かつての部下達の見送りくらいはするぞ。」
「フフ、それに第U分校には”影の国”で共に戦った仲間もいますしね。」
「えへへ………」
ヴァイス達の登場にトワが驚いている中ヴァイスと共に現れた理由を説明したリセルはティータに視線を向け、視線を向けられたティータは嬉しそうな表情をし
「だからと言って、本当に見送りに来るなんて皇帝夫妻の癖に夫婦揃ってフットワークが軽過ぎよ……ギュランドロス皇帝とは別の意味で無茶苦茶な皇族ね……」
「セ、セリーヌ!ヴァイスハイト陛下とリセル皇妃陛下に失礼よ!?」
「ハハ………それよりも陛下。先ほど”撤退させようにも連中は撤退させられない状況に陥っている”と仰っていましたがあれはどういう意味なんでしょうか………?」
呆れた表情
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