71.気付かないよりは気付いた方が良い。例え手遅れでも…
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
<エビルマウンテン−魔王の間>
ティミーSIDE
「………うそ…だ…!」
僕は立ち上がり、お父さんを見つめていた。
ミルドラースに背中を向けて、ただお父さんの身体を見つめていた。
「クックックッ…でかい口を叩くだけはあったな。」
僕は振り返り奴を睨む!
アイツがお父さんを…アイツが…
イヤ…僕が…諦めたのがいけないんだ…
僕は勇者なんかじゃ無い!
勇気の欠片もない、弱虫だ!
だからお父さんを死なせてしまったんだ!
「どうした…次はお前か?伝説の勇者よ」
「…違う…僕は勇者じゃ無い!」
「ほう…では何だ?」
「僕は英雄リュカの息子、ティミーだ!勇者等というくだらない存在と一緒にするなぁ!!」
僕は腹の底から叫び、天空の剣を頭上高く掲げる!
すると、天空の剣から凍てつく波動が発せられ、ミルドラースを包み込む!
「ぬぅ!!その剣にその様な力があったとは…」
ミルドラースは驚いている。
僕も驚いている…
「小僧め!先に貴様を叩き潰してくれる!」
ミルドラースの拳が僕に迫る!
慌てて剣を振り切った!
(ザシュ!!)
!!
ミルドラースの腕に大きな傷を負わせる事が出来た!?
「どうやらさっきまでは『スカラ』で強化してあったようね!」
ポピーが立ち上がり怒りと悲しみを合わせた様な表情で呟いた。
「おのれ!!塵へと還るが良い!!メラゾーマ」
巨大な火球が僕へと迫る!
「マホカンタ」
ミルドラースのメラゾーマが僕を直撃する直前、お母さんのマホカンタが僕を包み守ってくれた。
「ぐおぉぉぉぉ!!!!」
弾かれたメラゾーマは、術者であるミルドラースへと跳ね返る。
自ら作り出した巨大な火球によって身体を焼かれるミルドラース!
「魔法も効く様になった様だな!」
ピエールの力強い声がみんなを立ち上がらせた!!
マーリンのベギラゴンから始まり、お母さんとサーラのメラゾーマがミルドラースを襲う!
スノウがマヒャドを唱えると、ポピーがイオナズンで追い打ちをかける!
連続の魔法で怯んだミルドラースに、プオーンが激しい炎をスラリンが灼熱の炎を浴びせ、プックルが稲妻を喰らわせる!
ザイルがミルドラースの肩に斧を食い込ませ!
サンチョのビックボウガンがミルドラースの胸に刺さると、ゴレムスが矢の刺さった部位をエグる様に殴る!
ドリスとピピンが華麗に連続攻撃を決め、ピエールの会心の一撃がミルドラースを追いつめた。
今しかない!
お父さんが命を賭けて作り出したこのチャンス!
今、全てをぶつけなければ僕はお父さんの息子では無くなってしまう!!
「みんな、僕に力を貸してくれ!!」
僕は両手をミルドラースに翳し、僕の使える最強の魔法を唱える!
「ミナデイン!!!!!」
みんなの魔
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ