暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2179話
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戦わない訳にはいかないのだろう。

「そうなると、寧ろジオン公国が戦力不足を補う為に接触してくる可能性があるな」

 ガトーの言葉に、マッシュがそう告げる。
 黒い三連星の知恵袋的な存在としては、その辺りにも考えが向かうのだろう。

「接触してきても、ジオン公国に力を貸すかどうかは分からないけどな」

 俺はアンリを見ながら告げる。
 ラルやダグラスを初めとして、ダイクン派と呼ぶべき者はルナ・ジオンに多い。
 それは建国の経緯やそれを率いてるセイラの事を思えば、間違いない事なのだろうが……それでも、これまで弾圧されてきたダイクン派としては、ザビ家が率いるジオン公国に協力するかと言われれば、素直に頷けない者は多いだろう。
 その筆頭が、ジオン・ズム・ダイクンに心酔していたアンリの存在だ。
 ルナ・ジオン軍を率いているのがアンリである以上、直接的にルナ・ジオン軍がジオン軍を相手に味方をするというのは……抵抗があるだろう。
 それでも、現在アンリが絶対の忠誠を誓っているセイラの命令であれば、不承不承であってもその命令を聞くだろう。
 ただ、その場合の心理的な抵抗が大きいのは間違いないだろうし、後々の禍根になる可能性もあった。
 グラナダの貸し出しやハワイの譲渡、MSや軍艦の譲渡といった点や、資源を安く売るという意味では既にジオン公国とも協力態勢になっているのだが……そちらは、直接ジオン公国の面々と顔を合わせる事もないので、まだ問題ないんだろうが。
 そんな風に思いつつ、俺は映像モニタに映し出されている映像で連邦軍が撤退していくのを眺めるのだった。
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