暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2179話
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に使われている。
 その最たる物が、ミノフスキー物理学を使って作られた核融合炉だろう。
 つまり、ミノフスキー粒子を一方的に、それも無差別にどうにかするだけでは、意味がないということなのだろう。
 そうなってくると、色々と難しくなってしまうな。

「アクセル? どうかして?」

 ミノフスキー粒子について考えていたが、セイラの声で我に返る。

「いや、何でもない。ただ、ちょっとこの先どうなるのかを考えていただけだからな」
「この先、か」

 セイラではなく、ダグラスが俺の言葉にそう返す。
 実際、このUC世界におけるジオンの独立戦争は、これからどうなるのかが全く分からない。
 分かっているのは、MSがあろうとも国力の面で圧倒的に不利なジオン公国は間違いなく苦戦が続くと、そういう事だろう。
 ……そういう意味では、ルナ・ジオンは連邦から正式ではないにしろ、黙認という形で国家を形成出来たのは大きい。
 ジオン公国にしてみれば、そんなルナ・ジオンに色々と思うところがあるのは、恐らく確実だろう。
 もっとも、だからといってジオン公国が今までやって来たことがなかった事になる訳ではないのだから、ジオン公国はジオン公国。ルナ・ジオンはルナ・ジオンとして行動していくのが、これからは必須となると思われた。

「取りあえず、連邦が近いうちに巻き返してくるのは確実だろう」

 ガトーのその言葉に、誰も否とは言わない。
 実際、連邦の国力を考えれば、単純計算でジオン軍は1人で最低でも30人以上は殺さなければならない話になる。
 MSがあるから出来そうな気がしない訳でもないんだが。
 ただ、俺がグラナダを占領した時にかなりの戦力が使い物にならなくなっているという点がある。
 代わりに資源の類を安く譲るという事にしたし、パイロットは1人も殺していなかったので、取りあえずイーブンという認識でいいと思う。……多少無理があるような気がしないでもないが。
 だが、この場合問題なのは、資源をやったからといって、すぐに兵器が出来る訳ではない。
 その資源を精錬して使えるようにし、それから部品を作り、兵器を組み立て、各種テストをして不良品がないのかを確認し、そこでようやく兵器は完成する。
 いざとなれば最後のテストの場所は簡易的なものにしたり飛ばしたりといった風にするかもしれないが、それでも資源を得てから実際に兵器となるまではかなりの時間を必要とするのは間違いない。
 であれば、当然その時間は残っている軍……宇宙攻撃軍でどうにかするしかない訳で、実際現在映像モニタに表示されている戦いも、宇宙突撃軍と連邦軍が偶発的に遭遇して戦闘になった結果だ。
 正直なところ、こんな遭遇戦は殆ど意味がないと思うんだが……それでも、敵対している以上、遭遇すれば
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