機動戦士ガンダム
2179話
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の一件は本来ならルナ・ジオン軍として出撃したいというのが、正直なところだろう。
以前の戦いではルナ・ジオン軍の強さをジオン軍や連邦軍に見せつけるという必要があったが、今回はまた別の目的で。
前回は力を見せつける必要があった。
今回は、新型――と表現してもいいのかどうかは分からないが――のMSが実際に実戦で使えるのかどうか。
一応ジン、シグー、ストライクダガーは模擬戦では問題なく使えている。
だが、それはあくまでも模擬戦であればの話であって、実戦と模擬戦というのは大きく違う。
ルナ・ジオン軍を任されているアンリにしてみれば、やはり直接実戦でUC世界の核融合を組み込まれたMSが動くかどうかの確認をしたかったといったところか。
俺にしてみれば、技術班の面々が開発した代物だという事で、その辺は全く問題ないと思うのだが、それはあくまでも俺だからこそ思える事だ。
そうである以上、やはりシャドウミラーと……そして技術班との付き合いが殆どないアンリとしては、実際に使ってみて、その辺をしっかりと確認したいと思うのは当然だった。
「まぁ、当然さね。あんなバルジにリーブラ、ニヴルヘイムだったかね? 月に無断で近づけばそれらが出てくるのに、わざわざ自分から死にに行くような馬鹿はいないだろうよ」
シーマのその言葉に、聞いている皆が納得の表情を浮かべる。
実際、少し前には偶然月の方に向かって飛んできた小惑星が、バルジのビーム砲で消滅している。
そうである以上、月の周辺にある機動要塞がただのハッタリの類だと思う者は、もういない。
……連邦軍の強硬派の中には、それを見ても機動要塞はただのハッタリにすぎず、攻略する気になれば問題なく攻略出来ると言っている者もいるらしいが。
とはいえ、今の状況を考えると穏健派というか、ルナ・ジオンとは友好的に接しようと考えている勢力の方が数としては大きいらしい。
「実際、ああして一定距離から近づいてこないようにしているのを見れば、俺達の出番はなさそうだな」
出番がない事を不満に思っているのは、ガイアだ。
S型からシグーに乗り換えたガイアやオルテガ、マッシュ達としては、黒い三連星としての力をここで見せつけておきたかったと思っているのだろう。
「そのうち出撃する機会はある。だから、それまでは機体を使いこなす訓練をしていろ」
ラルのその言葉に、黒い三連星の中でも一番血の気の多いオルテガが不満そうに口を開く。
「そんな事を言っても、もうシグーは十分乗りこなせるようになってるぜ。OSの調整も終わっているし……月が平和なのはいいけど、俺達はこのままだと腕が鈍っちまう」
まぁ、オルテガの言う事ももっともではある。
模擬戦やシミュレータだけの訓練で技量を上げても、や
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