第二章
第25話 帰還と再会
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せた。
疲れた。眠い。
このあと打ち合わせがあるけど、それまでちょっとだけ仮眠するか。このままだとまた気を失いそうだ。
そう思い、宿泊していた部屋に戻った。
……。
……え?
「はい、せーのっ!」
「ありがとうございましたー!」
エイミー、エド、カナ、レン、ジメイ、そして職員のカイル、孤児院の子供たちが勢揃いしていた。
そしてなぜか、俺は彼らから、一斉にお礼を言われている。
……どうなっているんだ?
「あれ? みんな久しぶり、というほど久しぶりでもないかな? けど何でいるんだ?」
混乱している俺に向かって、子供たちが寄ってきた。
そしてみんな抱きついてくる。
く、苦しい。
「ちょ、ちょっと待った。く、苦しい……あ、右わき腹は怪我が……痛っ!」
「あら、リクが苦しそうだわ! 一斉ではダメね。カイルさん先頭で、年齢順に一列に並ぶわよ!」
??いや、まずこちらの質問に答えてくれ。
そう突っ込みたかったが、エイミーの仕切りにより、瞬く間に列ができあがった。
相変わらずの強引さだ。
「兄ちゃん……オレ……うっ」
「ほらほら。カイルは泣くなっつーの。別に俺は消えたわけじゃないからな?」
「うう……うっ」
ダメだこりゃ。次いってみよう。
「リクは頼りないから心配だったわ!」
「うおっ……あの、ケツ揉まないでくれます?」
「いやよ!」
抱きついていると叩けないせいか、代わりに揉まれた。やめてほしい。
まあ、死にかけたのはあったけど、元気だよ。エイミー。
というかコレ、全員と会話しないといけない流れだろうか。
以下同文とか言ったら、子供たち怒るかな。
「リク兄さん。神社には行ったの?」
「ああ、行ったよ。祈ったらなぜか気分悪くなって失神したけどな。あははは」
「リク兄さんが神さまに祈っていたとき、神さまもリク兄さんに祈っていたんだよ。神さまは何か願い事があったんだね」
ニーチェ? 相変わらず意味不明だ。ジメイは。
「リクさん、少し髪が伸びたね」
「あー。切るヒマなかったからなあ。そういうエドはまた少しふっくらしたんじゃないか?」
「ふふふ、抱き心地いいでしょ?」
確かにふわふわのクッションで悪くない……という問題ではない。ダイエットしろ。
「リク兄ちゃん、だいぶ傷があるね」
「そうだなあ。戦に行ったときの傷はもう治っているけど、遺跡に行ったときの擦り傷はまだ治ってないな。あとは右わき腹にちょっとひどい傷が」
「どれどれ……」
レンに服をめくられて、右わき腹の傷を触られた。わざわざチェックしなくていい。
「お兄さん元気そうで何よりだわ」
「そっちも元気そうだな。
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