153部分:第十話 心の波その十一
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った。
王はだ。母にこうも話すのだった。
「ですが」
「ですがですか」
「そうです。醜いものは耳にするだけで不快になります」
「確かにですね」
それはだ。母も認めた。
「それについては同意です」
「母上もですね」
「そして貴方がそれを気にしないというのは」
「それは」
「いいことです」
そうだとだ。我が子に告げるのだった。
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