44話:保育園
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ての配慮なのではないでしょうか?皆々様、趣向を凝らされるでしょうし、完成の場でその趣向を賞賛されれば、皆様もお喜びになるのではと。主砲の件は、勅命で建設されたイゼルローン要塞に並ぶ出力の主砲を備え付けるのは恐れ多いので、手ごろなものが開発され次第、換装するとでもすれば、そこまでお気にされないのではないでしょうか?」
まだ二人は決断できない様だ。ではしっかりリスクも提示しよう。
「今のご提案を含めても、5カ年計画で済むかギリギリの状況です。万が一、大事故など起これば何もかもが吹き飛びかねません。イゼルローン要塞は計画通り、無事故で完工を迎えました。確かに帝国と先帝陛下の威信をかけた結果でもございますが、このガイエスブルク要塞も門閥貴族の皆様の威信をかけたもの。直径は40kmと、イゼルローン要塞には一歩譲りますが、威信の面では十分でしょう。あとは工期と無事故が達成できれば、少なくともお二人の面子は十分保たれますが、如何なさいますか?」
そこまで言うと、渋い顔をしつつも、この方針に納得した。門閥貴族は幼少から周囲の取り巻きに甘やかされているからか、挫折という物をしらない。こういう事業は、想定した推移にならなかったときに素早く対応策を実施出来るかも重要なポイントだ。改めて先行きを思うと頭が痛くなった。
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