二十三匹め
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前世の死因かのぅ?」
「お義母さんは知っているのですか?」
「知らん」
「そうですか…」
「じゃが察するに何かしらの悪意によって殺められたのじゃろう。
さっきそのような事を言うておったからの」
『お、落ち着いてくださいシェルムさん』
『ぅぅぅうう……びえぇぇ〜ん! 名前で呼ばないでくださ〜い! 他人みたいでいやです〜!』
『お、お母様…おちついて…。ほ、ほら、ね?』
『ぅぅ…………これからもお母様って呼んできれますか……?』
『はい。お母様』
『帰って来て、くれますか?』
『……………はい』
『ふえぇぇ〜! しらぬい〜!』
「勝ったのぅ」
「シラヌイ君根負け…」
「ちょっと今のシェルムの顔見てみたいかも…」
「ブライ君。君いい趣味してるね」
「シェルム先生に殴られるに一票」
「うわー…男って…」
「カカカカ! 変わらぬのぅ!」
タマモはそういいながら、ガチャ! と扉を開けた。
「おー。タマモ! 仲直りできたかのー?」
「「!?」」
いきなりの事で驚くシラヌイとシェルム。
「では今後の事をさっさと話すぞ。
ほれ、お前たちはよう入れ」
シェルムはむすぅっとしたままシラヌイを腕の中に抱き込みソファーに座っている。
ロの字型のソファーの奥にシラヌイとシェルム。
右手にブライとアルフレッド。
左にボーデンとルル。
タマモはテーブルを挟んでシェルムの正面だ。
「さーてではウチの娘と孫が仲直りした事じゃし今後の事を話すとしよう」
と切り出した。
「まず。シラヌイはシュリッセル家に帰るということで良いな?」
「はい。お婆様」
「ボーデン、お主も良いか?」
「構いません」
ボーデンが頷く。
「して次じゃ。シラヌイはこれから儂かシェルムかブライと必ず行動を共にする事」
「なんでですかー?」
「お主この数日で何回死にかけとるんじゃ。
さっきも魔力の吸いすぎで暴走しておったではないか。
ボーデンのエリクシールがなければ一月はベッドの上じゃぞ」
「………ごめんなさい」
「儂らがつけぬ時はボーデン、ルル。頼むぞ」
「「はい」」
そして最後にタマモはアルフレッドを見た。
「という事でシラヌイを王宮に連れてくるが良いか?国王」
「私に拒否権があるとでも?」
「じゃな」
シラヌイはタマモと国王の間で視線を往復させる。
「え? こくお…え?」
「そういえば会うのは初めてか。私が国王のアルフレッドだ」
「よっ宜しくおねがいしまひゅっ!」
「こんな老いぼれに固くならなくても
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