機動戦士ガンダム
2178話
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から脱出した後でジンバ・ラルによって帝王学を教え込まれたようだったが、セイラはシャアが勉強をしている時も自由に遊んでいたらしいし。
そんなセイラだったが、今ではルナ・ジオンの女王としてこれ以上ないくらいしっかりと現在はこなしている。
恐らく、これが血の力というものなのだろう。
もしくは、セイラ本人は全く覚えていないが、それでも実は小さい頃に見た父親の姿を心のどこかで覚えていたとか。……もしくは、これがニュータイプの力って奴だったりするのか?
「ともあれ、セイラは俺なんかよりも余程1国のトップとしては有能だろうな」
「あら、それはちょっと言いすぎではなくて?」
「そうか? 実際、俺は政治とかの詳しいところには、エザリア達政治班に任せてるぞ?」
もし俺が政治をやれと言われれば……いやまぁ、やってもやれない事はないと思うが、だからといって俺が政治に向いている訳ではない。
それこそ砲艦外交とかそんな真似なら得意なんだが、それは政治ではあっても政治家や外交官といった者達がやる仕事であって、俺のように国のトップに立つ人物がやる仕事ではない。
……いや、そうでもないか? 国のトップが圧力を掛けに行くというのは、そこまでおかしな話ではないような気が……
ともあれ、何をするにしても俺がやるより、実際に政治班の面々にやらせた方が絶対に効率がいいのは間違いなかった。
これで政治班の面々を信じられないのなら、色々と細かくチェックをしたりといった真似もする必要があるんだろうが……シャドウミラーの政治班の中に、俺が信じられない相手はいない。
レオン辺りは微妙に信用出来ないが、それでもレオンの場合は魔法的な契約に縛られているので、その辺は全く心配する必要はない。
だからこそ、俺は基本的にエザリア達政治班が決済した書類とかを確認したり、どうしてもサインの類が必要な場合だけサインをしたりといった事で十分だ。
……というか、そういう風な政治体制でもなければ、俺が未知の世界に行ったりとか出来ないし。
寧ろ、今のこの状況こそが最善だと言ってもいい。
「私も出来れば、アクセルみたいにしたいわね」
しみじみと呟くセイラだが、シャドウミラーとルナ・ジオンは似て非なる国家だ。
例えば国のトップが選挙とかで選ばれた訳じゃなかったり、軍事力を重視していたりと。
もっとも、ルナ・ジオンはシャドウミラーの保護国であり、ラルを中心として協力を要請した多くが元軍人だったり、その関係者だったりするのが、影響しているのだろうが。
「ルナ・ジオンという国は、まだ建国してから1ヶ月程度の国だ。つまり、国がどういう風に成長していくのか、その辺りを気にするのはもっと先でもいいんじゃないか? こうして国を運営しているうちに、自然とどういう国に
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