最終話
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ことは知れ渡っている。そのためツムグの存在について議論が湧いたのは言うまでもなく、償いとしてこき使うという議論が湧いた。
ゴジラだけじゃなく、他の怪獣達が復活した今、ツムグの預言、そして機龍フィアの操縦者など戦力がとにかく必要なのだ。特に預言は必要だ。
「でもご縁は深いのでしょう?」
「まあね、尾崎ちゃんが小さい頃からだよ。」
「でしたら…。」
「だからこそだよ。俺はただの疫病神でいいんだよ。嫌われてていいんだ。」
ツムグは、そう言って笑う。
「……。」
看護師の女性はそんなツムグの横顔を見ていた。
「どしたの?」
「いえ…、なんでもありません。」
そう言ってそっぷを向く彼女の姿に、ツムグは、在りし日のナツエを思い出した。
「…人選はわざとか?」
もしかしてナツエみたいなタイプをわざと人選しているんじゃないかと、ツムグは思った。
「まあ、それはそうと、サッちゃん。」
「えっ! サッちゃん!?」
「サツキって言うんでしょ? だからサッちゃん。」
「……。」
「サッちゃん?」
微かに頬を染めて俯くサツキを見て、やっぱりナツエと同じタイプかとツムグは、思った。
「俺なんて好きになってもしょうがないよ?」
「わ、私は何も言っていませんよ。」
「絶対好きになっちゃダメだよ。困るから。」
ナツエのことだってあるのだ、ツムグは、人から嫌われるのは慣れているが、好意を寄せられるのは慣れない。
「困って…くれるんですね。」
「おおっと、手遅れ?」
年若い(20代)女性らしく、モジモジするサツキに、手遅れであると感じたツムグだった。
「そういえば…。」
っと、ツムグは、ふと思い出す。
地球防衛軍の病院に入院していた加持は、意識の戻らないミサトの看病をしていて、つい先日ミサトが目を覚まし、記憶の大半を失ったミサトを支えつつ、ちゃっかりプロポーズしていた。
ミサトは、記憶はないが、加持に対する感情は残っており、顔を赤らめていた。
弐号機に乗せられ、サードインパクトの依代にされたアスカは、無事に保護された後、病院に再び搬送された。
しばらくは、狂乱していた彼女であったが、ある日を境に眠り、次に目を覚ました時にはエヴァンゲリオンに関する記憶の一切を忘れていた。
年不相応の幼い子供のようになったアスカの姿に、ツムグだけが微笑んでいたのであった。
彼女の記憶喪失についてツムグが関与しているかどうかは、不明である。
一方でゼーレは。
発見した時は、全員が死亡していた。
司法解剖の結果、エヴァンゲリオン量産機が現れ、サードインパクトを起こした辺りで死亡したということが分かっ
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