第三十八話 怪獣・補完
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知恵の実と生命の実は、ゴジラの中で萎んでしまい、もう使い物にならなくなったらしい。
「ゴジラは、神になったのですか?」
「違う…、ゴジラさんは、ゴジラさんだよ。これからも、この先も…。ゴジラさんは、神なんて望んでないし。まさか、俺を吐きだすついでに怪獣達を吐くなんて……。」
「そういうことですか。」
ツムグ曰く、怪獣達はついでだったらしい。
ゴジラが、自分に溶けそうになったツムグを吐きだすために知恵の実と生命の実のエネルギーをフル活用した結果、他の怪獣達を復活させるに至ったということだ。
「まったく……、こんなことになったのは、すべてのあなたの責任ですよ? 残念ですが、死んでもらっては困りますから。」
「……分かってるよぉ。働けばいいんでしょ、働けば。」
ツムグは、不貞腐れたように言った。
波川は、溜息を吐いた。
「そうそう、遠からず地球は昔のようになると思うよ。ゴジラさんがエネルギー吐いた影響で軸が戻ったっぽいし、海の浄化も怪獣達がやってくれるだろうし、まあ、昔みたいに騒々しく(戦い的な意味で)なるだろうけど、いいよね?」
「よくありません。」
波川は冷静にツッコんだ。
世界は、地球は、良くも悪くも騒々しくなりつつあるようだ。
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